旧八月十日。東京は久しぶりに雲一つない、爽やかな晴天となりました。盛夏の頃より傾いた陽射しは眩しいのですが、じりじり照らす感じではありません。秋はだいぶ進んだようです。月の姿がしっかりはっきりしてきました。旧暦八月十五日は中秋の名月。早くもソワソワし始めていますが、来週月曜日9月12日です。楽しみですね。
そして明日、9月8日木曜日は二十四節気の【白露(はくろ)】です。
陰気ようやく重りて、露にごりて白色となれば也
『暦便覧』(天明八年/1788年発行)
晴れた朝などは、まさにこういう風情を感じます。深まって行く秋を堪能して参りましょう。
“暮らしのリズム”イベントですっかりお馴染みとなりました、素晴らしい民謡デュオのユニット「つるとかめ」のライヴを今年も開催することになりました。深まり行く晩秋から初冬の頃11月19日土曜日です。
居酒屋の小上がりを舞台に聴かせる生音の民謡。どこか田舎のお座敷に迷い込んでしまったかのような空間です。ぜひ一人でも多くの方に聴いて感じて、楽しんで頂きたいと思います。どうぞお誘い合わせの上、お運び下さい。(写真は前回2010年11月13日の模様です)
津軽三味線と津軽民謡一筋、当代一の名手、澤田勝秋師匠。太鼓を打ちながら唄い、民謡の奥深い魅力を伝え続けている木津茂理さん。
世代を超えた二人が「つるとかめ」を結成したのはちょうど10年前の2001年でした。それまでの民謡の作品とは一線を画すアルバムを3枚リリースし、ホール、ライヴハウス、ギャラリー、古民家、蔵・・・様々な場所で聴く人たちを魅了し続けています。ここ数年は海外からの出演依頼も多く、今年は3月に極東ロシアを、9月中旬からは南米をツアーします。いにしえの日本人が心に抱く暮らしの中の喜怒哀楽を織り込んだ民の謡(うたい)の深さは、世界中から注目を集め始めているようです。
今回のライヴでは、ご予約頂いた方からリクエストを募り、出来る限りお二人に披露してもらう恒例のリクエスト・コーナーや、手拍子・合の手・唄の参加コーナーも企画中です。ゆったり身を委ねるもの良し、民謡をひとかじりしてしまうもよし、初冬の夜長、ごゆっくりお楽しみ下さい。
そして“暮らしのリズム”
のイベントと言えば、素晴らしいパフォーマンスとともに季節の味覚も重要です。収穫を祝うこの時期、日本各地の農山漁村からたくさんの季節の味覚をご用意しています。ライヴのあとの酒宴をぜひお楽しみに。お酒・お料理すべて一品・一杯500円です。お振る舞い酒と季節の味覚のお楽しみもあります。(写真は前回の模様。興が高じれば唄がどんどん出てきます。澤田師匠も左手にグラス、右手にはマイク代わりのおしぼりで熱唱。これぞまさに民謡酒場の醍醐味です。)
つるとかめLive~収穫歓び民の謡
2011年11月19日(土曜日)
開場=18:30、開演=19:00
場所=居酒屋ニュー信州
(渋谷区渋谷3-20-16 / tel.03-3797-6966)
料金=4000円(先ずの一杯と秋の味覚のお楽しみつき)
30席限定 要予約。
昨年の模様は
2010.11.15のエントリー
満員御礼『つるとかめ~小春日和に民の謡』
をぜひご覧ください。