"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

彼岸花の咲く頃

2005年09月24日 15時23分45秒 | 季節のおはなし

旧八月二十一日。昨日は二十四節気の“秋分”、彼岸の真っ只中です。昼と夜の長さが同じになり、夏の彩りはすっかり薄れてゆきます。中秋の名月を境に秋雨前線の活動が徐々に活発になってまいりまして、東京では曇りがちの日が続いています。この週末台風17号も接近するとのことですから、お天気も荒れ模様とか。お墓参りも大変ですね。

izu-higanbanaお彼岸の季節というと、正確に時を合わせて咲く“彼岸花”がありますね。土手や裏庭、里山の雑木林などでよく見かける鮮やかな紅色の花です。花を咲かせる数日前に、地上から花茎をするすると延ばし、お彼岸の頃一気に開花するので、あたかも突然姿を現すようなちょっと不思議な花ですね。花が終わると花茎もすぐに枯れ落ちてしまうので、お彼岸が終わるとすっかりその存在は忘れ去られ、また翌年のお彼岸で花を見つけて彼岸花を思い出す、という秋のお彼岸を象徴しています。ちょっと調べてみたのですが、彼岸花の葉は花が終わってしばらくしてから生え茂り、緑豊かな状態で冬を越し、冬の太陽から栄養をしっかり吸収して球根に溜め込んでいるんだそうです。そして野の植物の競争が激しくなる春には葉を枯らし、夏の間はじっと温存して、あの儚げな花を咲かせる時を待ち続けているんだそうです。独特な習性ですが、他に目立った花のない季節、パッと自分を際だたせる神秘的な花ですね。
(写真の彼岸花は9/18朝中伊豆にて。漆喰の白壁に映るシルエットが美しかったですね)

さて、お騒が致しましたNHKニュース10ですが、9月21日(水)に放送されました。国会が再開されたり採りあげなければならないニュースがたくさんあったためか、当初予定されていた「落語に学ぶ粋な暮らし」という内容が、単に「落語ブーム」というトレンドウォッチ的なレポートに変更されてしまったようです。それでも、居酒屋寄席を皆さんが愉しんで頂いている姿がたくさん紹介されて、「楽しそうなイベントだな」という感じは伝わったかなと思います。失礼致しました。


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