"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

旧正月は春の予感

2011年02月03日 22時22分25秒 | 主催する催し

 旧正月朔。今日は旧暦の元日です。
あらためまして、あけましておめでとうございます。
 旧正月というと、テレビなどでは中国の春節ばかりが取り上げられ、日本人からすると、ちょっと縁遠い印象ですが、旧暦の時代(明治初期まで)はこれが当たり前のお正月でした。沖縄や奄美では、今もなお旧暦の風習が色濃いので、今日はご馳走をお重に詰めて、盛大な新年のお祝いを行っていることでしょう。わたしは新暦のお正月に漂う世の中の雰囲気があまり好きではないので、この静かな旧正月は背筋が伸びて、気が引き締まります。
 そしてもうひとつ。今日は節分です。立春・立夏・立秋・立冬の前日が節分ですから、年に4回あるのですが、やはり今日の節分が大きな節目という意味で、重要です。大晦日のような節分と、旧正月が同じ日、というのはちょっと不思議な気分になりますが、こんな暦の巡り合わせも珍しいことです。豆を撒いて、お屠蘇を楽しむ夜としましょう。

 寒中最後の日の今日は、麗らかな春のような陽気でした。
0203sumidagawa日中は陽射しの暖かさを感じることが出来ました。青空も、ついこの間の冬晴れとはずいぶんと違った、少し霞んだような感じです。霧島連山の新燃岳が激しく噴火し、火山灰を飛ばしている影響もあるのでしょうか。夕焼けがとても赤く、長く続いていました。美しい夕焼けを見せてくれる一方で、被災地では大変なご不自由と不安が続いています。心からお見舞い申し上げます。(写真左は佃大橋から西方向を望んだ旧正月・節分の夕景です)

 陽射しの暖かい植え込みに植えられている「まんさく」の花が少しずつ開き始めました。
0203mansakuこのblogでも昨年ほぼ同じ時期に写真と共にご紹介しました(詳しくはこちらをご覧ください)が、今年は雨が極端に少ないようで、黄色い花びらも乾燥気味に見えてしまいます。まるで錦糸卵のようです。先ず咲くから転じて「まんさく」。春の花が一つずつ開く時期になりました。楽しみな季節の始まりです。


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