旧二月十三日。二十四節気の【啓蟄(けいちつ)】に入りました。
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ずればなり。
『暦便覧』(天明八年/1788年出版)
目に見えるように長く、日中は高くなってきた日の光のおかげで、晴れた日には陽射しの暖かさを感じることができるようになってきました。
日当りの良いところでは、地面の草が緑鮮やかに生気を取り戻し、ところどころでは春の花もほころび始めています。春の訪れを象徴する芳香こそまだ感じることはできませんが、先日道路脇の植え込みにある沈丁花がほころび始めていました。啓蟄に入るといよいよ三寒四温の季節。今日のように冷たい雨の日もあれば、明日は汗ばむほどの温かさになるそうです。体調管理も難しい頃ですが、気分が高揚してくるのか、活動的になるような気がしてしまいます。いかがでしょうか。
“暮らしのリズム”が主催する食のイベント『手前味噌仕込みの会』。3月20日(火曜日・春分の日)に開催します。
ご参加者の受付を2/29(水)に締切り、本来であればご参加人数が確定してから麹や大豆などの材料を発注するのですが、今年はいつもと勝手が違うようでした。世の中が今空前の塩麹ブームに沸いているようで、麹屋さんはフル回転で生産しても注文に追いつかないそうです。そこで、今回は、締切を前に少し多めに麹を確保してもらいました。そのため、あと3人様分ほど余裕があり定員に達するまでお申し込みを受付けております。ご参加希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひお早めにお申し込みください。お待ちしております。
→お陰様をもちまして3/15に満員となりお申し込みを締め切りました。
今年の『手前味噌仕込みの会』は、麦麹だけの麦味噌を仕込みます。米麹に比べると早めに熟成が進むので、梅雨明け頃には色白の若い味噌で、秋頃まで熟成を重ねると田舎味噌のような濃厚な風味の味噌になっていってくれます。なのでわたしは二つの瓶で麦味噌を毎年、米味噌を二年に一度仕込むようにしています。
手前味噌仕込み作業の他、話題の塩麹活用術、自宅で麹を作るには、といったことにも触れてみたいと思い、今準備を進めています。どうぞ、お楽しみに。