"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

都会も眩しい新緑に包まれ

2011年05月08日 10時13分03秒 | まち歩き

 旧四月六日。まだ続いていたのか、という気がしますが、今日でゴールデンウィークもおしまい。東京は初夏らしい晴天が広がりました。一昨日5月6日には二十四節気の【立夏】を迎え、いよいよ夏です。

   夏の立つがゆえなり。
           
『暦便覧』(天明八年 /1788年出版)

 ずばりそのまんま。「今日から夏」ということであります。やはりこの季節になると山口素堂(1642~1716)の名句『目には青葉 山時鳥 初鰹」の情緒が脳裏に広がります。都会に暮らしていると、どうでしょうか。わたしの場合、燕の到来に気付き、ぷっくりと大きい浅蜊に季節を感じるものです。

 好天に恵まれた5月4日。ふと思い立って駒込の『六義園』に行ってみました。浜離宮や新宿御苑はアクセスがしやすいのでよく行きますが、ここは初めてです。あまり乗り馴れていない東京メトロ南北線だと意外なほど近くてびっくりしました。さすがにGWということもあって、たくさんの人が入口を目指して歩いています。入園料の小銭を、と思ったところ、今日は入園無料。そうか「みどりの日」でした。
 想像していたより樹齢を重ねた大樹が多く鬱蒼としています。
歩き進めるにつれ少しヒンヤリとした空気が都会にいることを忘れささせるほど清々しいです。0508rikugienすでに十分強くなっている陽射しを芽吹いたばかりの新緑が適度に遮ってくれるのが有り難く、透けるような淡い葉は、秋の紅葉と好対照で見事でした。園内には自然に溶け込んだように様々な種類のつつじが植えられていています。つつじは種類によって花期に微妙なズレがあるので咲き揃う、というわけにはいきませんが、それでもいいタイミングだったのか色彩がとても豊かでした。期待通りの素晴らしい庭園です。
 『六義園』のあとは歩いて『旧古河庭園』へ。入園無料をいいことにこちらはぐるりと一周。そして落語「花見の仇討ち」の情景を浮かべながら『飛鳥山公園』を経由して王子まで歩きました。休日にフラリと出掛ける散歩コースのレパートリーにとりいれたいと思います。王子には素敵な酒場もありますし。〆には事欠きません。


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