旧三月三日。五節句の一つ【上巳(じょうし)】。旧暦のひな祭りです。
それにしても今年の春はどうしたのでしょうか。4月も半ばに入って東京の最低気温が4℃とか。寒暖の差も激しく日照不足や雨が多く、野菜が高騰したり、秋の果物に影響が出そうだったりと、不安をかき立てる情報が交錯しています。それでも木々の花は季節に正直でひな祭りの花、桃は凍えそうですがネズミ色の空をバックに鮮やかな花びらを開いています。この週末あたりから春らしさが安定してくる、ということですが、今年は特に八十八夜(5/2)あたりまで冬着は仕舞えないかもしれません。
ご縁を頂いて自主制作の文芸誌。こういうのを“リトルプレス”というのだそうですが、
4月1日に世に出た『Witchen kare』の創刊号に“暮らしのリズム”について寄稿しました。主宰者の編集者でありライターの多田洋一さんは、学生時代の先輩で、もう30年以上のお付き合いになります。昨年暮れに一本のメールを頂いたことがきっかけで、今回書くことになりました。編集長である多田さんのお話しによると「あの洋楽志向だった友田が、なぜ【暮らしのリズム】の友田聡さんになったのか、ちょっとまとまった量の文章で、私にもわかるように教えてくれませんか?」というものでした。
自分のことを書いたりアピールしたりするのはあまり得意ではありませんが、“暮らしのリズム”という暖簾を掲げて早6年。一度振り返って整理してみるのも良いことかな、と思い引き受けることにしました。“暮らしのリズム”にお付き合い頂いている皆様。よかったら読んでみて下さい。
『Witchen kare』には他にも多田さんのサスペンス。多田さんと共通のお友達で『“暮らしのリズム”的できごと』で何度もご紹介している浅生ハルミンさんの短編小説。食や旅のライターで、お会いするたびに楽しいお話しを聞かせて下さる藤森陽子さんによる台湾茶のとても興味深いエッセイなど、読みどころがたくさんあります。ご興味のある方は取り扱い書店やネット通販のリストがあるWitchen kareのblogをぜひご覧ください。
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