"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

満員御礼『居酒屋寄席~師走の会』

2010年12月12日 17時30分55秒 | 主催する催し

 旧十一月七日。先週火曜日、12月7日に二十四節気の【大雪(たいせつ)】を迎えました。いよいよ本格的な冬の到来です。北国や高い山からは雪の便りが聞こえてきます。一方太平洋側では空気がカラカラに乾いてきました。風邪が流行り始める季節でもあります。十分に用心しましょう。

 昨日は『居酒屋寄席~師走の会』。立川志の吉さんと立川志の八さんの落語の会でした。
1212shinokichiさすがに人気と実力を兼ね備えた期待の若手のお二人とあって、早くにご予約が定員数に達してしまい、 たくさんの方のご来場をお断りしなければならない事態になってしまいました。お運び頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。また、今回残念ながらお越しになれなかった皆様には、ぜひ次回開催をお楽しみにお待ち頂きたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

 立川志の輔一門の志の吉さん、志の八さんの会は、昨年十一月に続いて二回目です。お二人の高座は、この一年間の成長ぶりがはっきり感じられるものでした。
1212shinohachi  まずは志の八さんが高座に上がります。店の空気をパッと明るくする軽妙なまくらに続いて根多はご自身の創作で「初めてのお弔い」でした。仕事を探しているおっちょこちょいな青年が測量会社(?)と間違えて入ってしまったのが葬儀社。そこでのショッキングな初体験の数々を描く滑稽な噺です。
 続いては、志の吉さんと志の八さんによる兄弟トーク。「立川流、特に志の輔一門の今年一年を振り返って」といったテーマで、会場を爆笑の渦に包みます。噺家というお仕事、特に立川流、特に志の輔一門は大変なんだなぁ、ということを、皆でガッテンするという、楽しいコーナーでした。1212twoshots
 そして、二席目は志の吉さんで古典落語の「火焔太鼓」。ぐうたらな道具屋の亭主とおかみさんのやりとりがなんとも楽しい噺です。このようなテンポの良い古典落語を聞いていると、志の輔師匠の影響、あるいは系譜が感じられて、とても興味深かったです。その上で志の吉さんの個性がしっかりあって、上手いなぁ、と思いました。お二人ともこれからがますます楽しみな逸材です。ぜひまた会を企画しようと、決意を新たにしました。
(写真上:恒例となりそうなお二人のトーク・コーナー/三本締めで中締め)

 落語のあとは、居酒屋寄席恒例の酒宴です。居酒屋ニュー信州からのお振る舞い酒で乾杯します。
今宵のお酒は、福島・会津の『飛露喜特別純米かすみざけ』。1212yosesnap淡く濁った初しぼりの生酒です。日本版のヌーヴォですね。そして季節の味覚のお楽しみは、秋田の奥羽山脈から染み出す豊富な湧水に育まれた天然の芹をおひたしで。キュッキュッとした歯ごたえとほのかな苦みが食欲をそそります。志の吉さん・志の八さんのお二人はテーブル一つ一つを回り、落語談義に花を咲かせます。中締めはお二人の音頭による三本締めで。皆さんどうもありがとうございました。(写真左上より時計回りに:高座づくりを一緒にお手伝いしてくれるお二人/大入り満員を感謝して「大入」の招布(まねぎ)を下げました/お振る舞いのかすみざけと芹のおひたし/お二人の手拭です)

◆◆志の吉さん・志の八さんの落語会情報◆
立川志の吉東京駅前独演会
12/22(水)東京建物八重洲ホール
昼:14時開場・14時半開演。夜:19時開場・19時半開演
前売り・ご予約2000円/当日2300円
詳しい情報と他の出演落語会については、
志の吉さんのホームページ【立川志の吉WEB】
http://1st.geocities.jp/shinokichifun
をご覧ください。

立川志の八 SHIBUYA 108
12/26(日)公園通りクラシックス
13時半開場・14時開演
2000円
詳しい情報と他の出演落語会については、
志の八さんのホームページ【立川志の八ブログHatty Life!】
http://ameblo.jp/sino8
をご覧ください。