"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

梅雨入り直前、初夏の風景

2010年06月09日 11時50分29秒 | まち歩き

6月19日(土)開催『居酒屋寄席~五月雨の会』(出演:立川談修・ 立川らく次)お陰様をもちまして、満席となりました。ありがとうございます。

 旧四月二十七日。月はますます薄くなり、一週間後は旧暦端午の節句です。菖蒲の葉は厚みを増して、花も咲きそろってきました。柏の若葉でくるんだ柏餅もこの季節ならではの味覚。やっぱり節句は旧暦で祝うのがいいものです。

 二十四節気では6月6日の【芒種】から三日が
経ちました。

    芒(のぎ)ある穀類。稼種する時なればなり
             
『暦便覧』(天明八年 /1788年出版)

 5月から6月初旬にかけては、とても爽やかで清々しい晴天に恵まれる日が多く、0609choujagasaki初夏の風情を満喫することが出来ました。一週間ほど前、久しぶりに海辺の町に出掛けてきました。 午後3時を過ぎて少し傾き始めた陽射しがまだ眩しく、空気は乾いていて風も心地良いです。海水浴場になる砂浜では早くも海の家を造る準備が始まっています。写真は葉山町の長者ヶ崎の風景です。賑わう季節にやってくる出番を待って手漕ぎボートが整然と並んでいました。0609hirugao浜辺に降りる土手沿いでは、春の花のムラサキハナナに変わって、桜貝のような淡いピンク色のハマヒルガオが咲きそろっています。 残暑が去ったあとの秋の頃と同じように、一年で最も過ごしやすいありがたい季節です。

 数日前、八重桜の頃以来の浜離宮恩賜公園に行ってみました。汐入の池にはボラやスズキの稚魚が群れをなして泳いでいます。水底には3センチほどのハゼの姿も見えます。海水温が上がって水中も本格的な夏に向けて賑やかになってきました。
0609shoubu  菖蒲の花も咲き始めています。深い緑とのコントラストが美しく、凛とした咲きっぷりが清楚な気持ちにさせてくれます。紫陽花もちらほらと花を開き始めて来たので、もうすぐ梅雨入りでしょうか。ジメジメとして鬱陶しい陽気がだいたいひと月半ほど続きますが、めげずに楽しんで暮らしたいものです。