旧二月二十一日。今日は二十四節気の【清明(せいめい)】です。
万物発して清浄明潔な れば、此芽は何の草としれる也。
『暦便覧』(天明八年 /1788年出版)
農暦(旧暦)の風習が色濃く残る中国や沖縄では、先祖供養をする日です。沖縄では大きなお墓の前でたくさんのご馳走を備えて、あたかも宴席のような会が催されます。春の選抜高校野球を制した興南高校への祝賀ムードと相まって、この週末から今日にかけて、大いに盛り上がったことでしょう。
東京は日中冷たい雨が降り続きました桜の開花が宣言されたのは確か3月21日だったと思います。それから寒い日が続いたおかげで、今年の桜は長持しましたそれでも夜桜見物は随分冷え込むことが多く、時折見かけるものの楽しそう、というより辛そうに見えてしまいました。明日は全国的に晴れ間が広がって、最後のお花見日和になるかもしれません。桜は散り始めが美しいものです。(写真の桜は空が広い月島の隅田川沿いで4/3土曜日の青空をバックに)。
桜だけではありません。春の花がそこここに開き始めました。足元にはシャガがたくさん咲いています。桜より少し遅い花だったように記憶していましたが、桜が長持したために贅沢な共演となったのでしょうか。鎌倉・妙本寺の土手に咲くシャガはどんな感じなのだろうか、と思いを馳せます。
もう一つはとても好きな春の花の一つ、ハナカイドウ(海棠)。この花木も妙本寺に大きな古木があります。蕾がサクランボのようでなんとも可愛らしい花をつけます。昨年は中国でこの花を見つけてとても嬉しく思ったことを思い出しました。中国原産の木なのでたくさんあって当然なのですが・・・。この花が咲くと寒さから解放されるような気がします。
桜の女王ソメイヨシノの花が終わっても、八重桜や山桜、山ツツジに藤などなど春の花はまだまだこれからです。ついキョロキョロしてしまいそうです。
さて、ただ今6月19日土曜日開催を目指して『居酒屋寄席』の準備中です。あと一週間ほどでお知らせできると思います。もうしばらくお待ち下さい。どうぞ、お楽しみに。