"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

梅雨入り間近“芒種”の頃

2006年06月06日 11時32分11秒 | 季節のおはなし

 旧五月十一日。しばらくblogの更新を怠っていたら季節が一つ進んでしまいました。今日は二十四節気の【芒種(ぼうしゅ)】です。

芒ある穀物、稼種するときなればなり
         『暦便覧』(天明八年=1788年)より

 梅雨入り前のこの頃は晴れの日、雨の日、曇りの日、と天気の周期がめまぐるしく、寒気や、暖かく湿った空気や、意外と強い日差しの影響で日々の気温差もあり、はっきりしないものです。そのためか結構風邪が流行っているそうで、私も珍しくこの時期に風邪をひいて、しかもこじらせてしまいました。治ったかなぁ、と思って気を抜いて出かけるとまたぶり返す始末。完治するまで油断大敵です。

66ajisai_1 そんな中コホコホ、グズグズ言いながら友人と鎌倉を散策して来ました。鎌倉を訪れるのは桜の季節(詳しくはこちら)以来です。さまざまな花に彩られる季節を少し過ぎて、緑がぐっと色濃くなり、紫陽花や菖蒲といった梅雨の頃の雰囲気も少し味わうことが出来ます。写真は、北鎌倉の東慶寺で、66satsuki淡い水色が若々しい咲いたばかりの紫陽花と、緑に映える濃紫色が凛とした菖蒲(上)と、材木座の光明寺本堂横にある三尊五祖来迎の庭”で咲いたさつきの花(下)。自然のリズムで日々刻々と風景が変化してゆく鎌倉の魅力をあらためて感じることが出来ました。今度は体調を整えて、と。