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日本の姓が減っている

 そのまんま東氏が宮崎県知事に当選し、本名の東国原(ひがしこくばる)を名乗ると言う。珍しい姓だ。

 日本の姓は大体10万種類くらいあるという。あるデータベースで姓の多い順番を調べると「東国原」の順位はちょうど真ん中の5万番代のようだ。そして日本には「東国原」が50世帯位あると推定できる。

 ところで「東国原」のように珍しい姓でも5万番代と言うことは、50世帯以下しかない姓があと5万種類もあるということだ。ちなみにフィンランドから日本に帰化した国会議員のツルネンさんの弦念という姓は8万番目くらいである。

 現在、日本では名字が消滅する傾向が続いていると言う。総世帯数が20を切るとその苗字が消滅する確率が大きくなり、1世代後に5千種あまりの名字が消滅するという予測もされているのだ。

 本来名字の分布は大きく変動しないはずのものだ。佐藤さんが60人と鈴木さんが40人しかいない社会を考えてみる。男女が半分ずつだとして全員が家庭を持つとする。ここで男性の姓を家庭の名前とすると、佐藤家が30世帯、鈴木家が20世帯ができあがる。全世帯が男の子と女の子、合計二人を産んだとすると、次の世代でも佐藤さんは60人で、鈴木さんは40人になる。比率は変わらないということになる。これは女性側の姓を新しい世帯の姓とするとしても全く同じである。

 ところが世帯数の少ない姓では話が違う。直感的に考えるとこうである。姓の数は増えるか、そのままか、減るかのどれかにしかならない。日本の法律では姓の数が増えることは無いといってよい。そうするとそのままで不変であるかというとそうでもなさそうだ。やっぱり減るのだろうなと理解できると思う。

 姓の数は民族のるつぼと言われる米国が一番で150万種類もあるという。日本は27万種類(字体の違いや読みの違いを考慮)あり、アジアでは中国の4100種類、韓国の250種類に比べて桁違いに多い。日本の姓が多い理由は歴史的背景があるようだが、これがどんどん減ってきていると言うことである。

 氏の変更許可の申し立てにより「そのまんま東」という新しい姓が誕生する可能性が有ったとも思うが、東国原という姓ですら、数学的に言うとあと数世代で消滅してしまう可能性が高い。かとうかず子氏が引き取った二人のお子さんは東国原姓を名乗っているのだろうか、、、、

Ref: 千田敏、間瀬茂 日本人の名字の統計解析

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