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映画のカットの問題

 「映画は映画館で見たほうがいい。だってテレビで見ると映画の横長の画面の両サイドがちょん切られてるじゃないか」といい続けてきたが、どうもちょっと違うらしい。

 映画は横長のフイルムで撮影し、テレビで放送するときは横をちょん切ってると思うじゃないですか、普通。

 ところが最近は普通のフィルムで撮影し、その上下をカットして劇場用のフィルムを作るらしい。だから映画館で見るよりテレビで見るほうが画面の上下が余分に見えることになる。

 映画のテレビ放送で画面の上にマイクが映ってたり、セットの上部が切れているのが映ったりすることがあるのはこういう理由だそうだ。そんなメーキングビデオのようなものは見たくないとも思うが、それはそれで面白そうだ。間違い探しに病み付きになる可能性はある。

 それじゃあ映画なんかテレビの放送で見れば十分かというと、しつこいようだがそうではないと思う。

 テレビで放送するときの問題は2点。まずコマーシャルのためぶつぶつにきられてしまうこと。まあこれはコーヒーを入れたりトイレに行ったりできるから許せるとする。

 問題なのは放送時間に合わせるためにシーンをカットしてしまうことが多いということだ。映画は大体2時間ぐらいだからどうしても放送時間内に収まらないのだろう。

 「ファムファタール」をテレビでやっていた。ところが、リリーを空港まで送るトラックの運転手とのエピソードがばっさりと削られている。

 これでは最後にヴェロニカの命を救ったのが、ロールに命を助けられたリリーの愛娘の形見のガラス球ペンダントだった、ということがわからないはずだ。重要なエピソードをカットしてしまったのである。

 なぜこんなことをするのか。きっと確信犯だろう。重要なシーンと判っていてカットしているとしか思えない。インターネットで話題になりDVDが売れることを期待しているのだろうか、、、

 テレビで見た上にDVDでも観なくてはならないでは時間がもったいない。そんなわけで映画は映画館で見るに限るとお勧めするわけである。

Photo : Femme Fatale

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