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ピンクレディ危機一髪

 トントントン、瓦礫の下から規則的な音が聞こえてくる、生存者がいる。

 「生存者からと思われる音を確認」
 「こちら本部、了解した、生存者の数は確認できるか?」
 「パイプを3回ずつたたいている、3人かもしれない」
 「、、、、3回ずつ?、、、」
 「早く3回、ゆっくり3回、また早く約3回、、これを繰り返している」
  、、、、、、、
  、、、、、、、
 「そ、そりゃピンクレディじゃないか、、」
 「ピンクレディ???」

 ピンクレディの「S・O・S」にはイントロに重ねてモールス符合のSOSが録音されている。聴いたことのある人も多いと思うが、覚えやすく助けを呼ぶには非常に良い信号だと思う。鍋のふたでも、鏡でも、ライターでもSOSを発信することが出来るのだ。

 このモールス信号が絶滅の危機に瀕している。商用でのモールス信号の使用は早くから終わっていたが、アマチュア無線ではその技能が義務化されていた。ところが、この最後の砦も崩れようとしている。

 きっかけは4年前の世界無線通信会議。無線通信規則が「モールス電信の試験を行うかどうかについては、各国主管庁の判断に委ねられること」と改正されたのである。

 これを受けて米国では今年からモールス電信の試験が廃止された。その結果、試験内容の問い合わせが例年の2倍にも達していて、アマチュア無線人口の大幅な増加が見込まれているという。趣味の王様と言われたアマチュア無線のインターネットに対する最後の挑戦かもしれない。

 アマチュア無線機器を供給しているのは日本のケンウッド、バーテックス スタンダード、アイコム等である。株価を注目したいものだ。

 そば娘に「モールス符号は覚えとくといいよ、きっと役に立つから」と勧めたが逆に携帯のメール入力のスピードアップの課題を与えられてしまった。夢の無い、プラクティカルな生物よのう、おぬしは、、、、


Ref: Morse Code Is Dead. IEEE Spectrum February 2007 P5
Photo: http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000GIWNNI.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg

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