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大成幼稚園 初の新入園児ゼロ、閉園含め今秋までにあり方検討 〈2023年3月18日〉

2023年03月18日 08時30分00秒 | 記事


令和5年度在籍園児が一桁8人となる大成幼稚園


 御坊市教育委員会は、17日に開いた市議会全員協議会で大成幼稚園の園児数減少に伴い、保護者らの意見を聞きながら今後のあり方を検討する方針を説明。ピークの平成18年度は76人が在籍していたが、園児数は年々減り続け、今年度は13人。さらに令和5年度は新入園児が初めてゼロとなり、在籍園児も初の一桁8人となることから6年度園児募集停止、閉園も含めて「あり方を検討せざるを得ない」と理解を求めた。

 近年の少子化の急激な進行はもとより、核家族化の進行、女性の社会進出、共働き世帯の増加など家族形態の変化や就労形態の多様化が進み、公立4園ともに園児数は減少。今年度の在籍園児数は塩屋31人、湯川23人、名田21人、大成13人。特に大成の減少幅が大きく、過去20年間でピークだった平成18年度76人に比べて8割以上減っている。
 大成の新入園児は平成18年度までは20人を超えていたが、19年度以降は10人台、26年度以降は一桁台で推移。在籍園児数も21年度から40人台、26年度以降は20人台が続き、令和3年度は18人、4年度は13人まで減った。さらに5年度は新入園児が初めてゼロとなり、在籍園児数も初の一桁8人(4歳児3人、5歳児5人)となる予定。
 この日の議会全員協議会で市教委は「園児数が8人という状況では、集団の中で多様な考え方にふれ、試行錯誤する機会が少なくなりやすく、人間関係の固定化や活動内容の選択の幅が狭くなることが考えられる」と、集団での幼児教育という観点から子どもたちにとってデメリットが大きいとして「今後のあり方を検討していかざるを得なくなった」と説明。
 現時点で「教育委員会として決まった方針はない」として今後、保護者の意見を十分踏まえた上で、子ども子育て会議や学校運営協議会などの意見も聞きながら園のあり方を検討していく考えを示した。
 園舎は4園で最も古い昭和44年竣工の木造園舎のままで、これまで大規模改修は行われておらず、老朽化が進行。数年前までは「改築や改修の際には保育園機能を持たせた『こども園』への移行を検討する」との考えも持っていたが、現状を見れば、今後のあり方として6年度の新入園児募集停止、閉園なども選択肢に入るという。
 市教委は「できれば6年度新入園児募集を始める11月までに方向性を出したい」とのメドを示した。議員から「集団での幼児教育は重要。子どもの学びの視点を大事にしてほしい」「保護者の意見をよく聞き、丁寧に進めてほしい」「教委からたたき台を示した方がいいのではないか」などの意見が出された。


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令和4年度日高川町スポーツ賞決まる 〈2023年3月17日〉

2023年03月17日 08時30分00秒 | 記事

 令和4年度日高川町スポーツ賞と同奨励賞が決まった。コロナ禍で全国規模の大会未開催で、3年ぶりとなったスポーツ賞にキックボクシングICO初代ヘビー級王者の入田和樹選手=総合格闘技TEAM日高、入野=、U20世界陸上選手権男子1万メートル競歩出場の大家利公選手=順天堂大1年、中津川=、大学野球で近畿学生野球連盟春季1部リーグでベストナインの藏道樹生選手=大阪公立大4年、松瀬=と、東都1部秋季リーグのベストナインを獲得した中島大輔選手=青山学院大3年、蛇尾=が選ばれた。

 スポーツ賞は、町のスポーツの健全な普及発展に貢献のあった人や全国規模の大会で優秀な成績を収めた競技者などに贈られる。奨励賞は全国規模の大会に出場するなどした個人15人と1団体、生涯スポーツ奨励賞を1人が受賞。23日に賞状と記念品を授与する。
 入田選手は平成26年度以来2度目の受賞。ドリームゲートヘビー級王者となり3度防衛したあと王者を返上し、昨年8月に行われたチャクリキ16白鷺祭でICO(国際チャクリキ協会)認定のインターコンチネンタル初代ヘビー級初代王者に。
 大家選手は、第61回全日本競歩輪島大会10キロジュニアで準優勝。コロンビアで開催されたカリ2022第19回U20世界陸上競技選手権男子1万メートル競歩に出場し、20位だった。
 藏道選手は、近畿学生野球連盟2022春季1部リーグで打率2位の成績を残し、遊撃手として捕殺数リーグ1位を記録してベストナインに輝いた。
 中島選手は、国内大学野球最高レベルと言われる東都1部秋リーグで中堅手のベストナインを獲得、新主将に。今夏開催の日米大学野球日本代表侍ジャパン候補選手にも選ばれた。平成28年度以来2度目の受賞。
 奨励賞受賞者の主な出場大会は次のとおり。
【町スポーツ奨励賞】湯川悠斗(三百瀬・紀央館高3年)全国高校総体弓道競技出場▼薗田琉維(山野・和歌山北高3年)同陸上競技走幅跳び出場▼新屋惺梧(山野・丹生中3年)和歌山日高ボーイズで第53回日本少年野球選手権全国大会出場▼坂田大和(中津川・大成中3年)同▼谷蓮翔(和佐・丹生中2年)同▼古川陣(蛇尾・早蘇中2年)同▼坂田大智(中津川・大成中2年)同▼中村汰門(松瀬・丹生中2年)由良シニアで第13回林和男旗杯野球大会兼信越連盟創立45周年記念大会出場▼上田涼恩(江川・同)同▼上野莉胡(松瀬・同)リアンで第25回全国ヤングバレーボールクラブ男女優勝大会出場▼平林栞奈(和佐・同)同▼今北晃嗣(滝頭・美山中2年)全日本中学校通信陸上競技大会県大会四種競技1位▼原志保(坂野川・中津中3年)JOCジュニアオリンピックU16陸上競技大会女子円盤投げ12位▼笹将汰(小熊・大成中2年)県秋季陸上競技大会共通男子砲丸投げ1位▼齋藤朗(初湯川・笠松小6年)県小学生秋季陸上競技選手権大会男子1500メートル1位▼和歌山南陵高男子バスケットボール部・全国高校総体出場。
【生涯スポーツ奨励賞】長岡正博(小熊)とちぎ国体ゴルフ競技出場。


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御坊市が洪水避難対策地区別ワークショップ 〈2023年3月16日〉

2023年03月16日 08時30分00秒 | 記事


浸水エリアは日高平野の全域に及ぶ


 御坊市は、令和2年8月に作成、全戸配布した豪雨災害に特化した洪水・土砂災害ハザードマップを活用し、4年度から8年度まで5カ年計画で6地区別にワークショップを行い、地域に応じた防災マップや避難支援マップ、自主防災組織のタイムラインなどを作成する。今年度は野口、藤田両地区で行う。3年度から始める予定だったが、コロナ禍で延期していた。

 ハザードマップには、洪水は県が作成した日高川水系の想定最大規模降雨(1000年に1回の割合、24時間総雨量770ミリ)で複数箇所の堤防が決壊して浸水する最悪の場合をシミュレーションした洪水浸水予想区域図、土砂災害は県が指定した市内全域の土砂災害警戒区域を掲載。
 洪水の浸水エリアは従来の100年に1回想定から大きく広がり、日高平野の全域に及ぶ。市内の浸水エリアは旧御坊町全域、JR御坊駅にかけての湯川町、道成寺駅周辺にかけての藤田町、野口など広範囲。
 浸水深は、最も深い所で河口左岸などで3~5メートルがあるが、市街地の多くは0・5メートル~3メートルか、0・5メートル未満。主な地点の浸水深は名屋地区津波避難タワー周辺で2・8メートル程度、新町地区同で1・8メートル程度、薗会館周辺で1・3メートル程度、市役所周辺で1メートル程度。
 ハザードマップは「逃げ遅れによる人的被害ゼロ」実現をめざして作成しており、地区別にワークショップを行うことで防災意識を高め、避難対策を強化するのが目的。今年度は野口と藤田、5年度は湯川、6~7年度は御坊、8年度は塩屋と名田を対象に行う。
 野口は22日午後7時から野口コミュニティセンター、藤田は23日午後7時から藤田会館で開き、防災講座のあと、グループに分かれて防災マップ、避難行動要支援者の避難支援マップ、ワークシート、自主防災組織のタイムラインの作成について話し合い、4月に開く2回目で完成させる。


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印南町スポーツ賞に17人と2団体、種目数過去最多 〈2023年3月15日〉

2023年03月15日 08時30分00秒 | 記事

 印南町の令和4年度(第34回)スポーツ賞受賞者が決まった。全国大会6位以内、近畿大会3位以内が対象のスポーツ賞は小学生から一般までの個人17人、2団体が受賞。受賞者数は31人で平成28年度の40人に続いて2番目に多く、テニスや野球、バレー、レスリング、柔道、陸上、バドミントン、ゴルフ、ゲートボールと種目数は過去最多となった。県大会1位が対象の奨励賞は小学生から高校生までの個人13人が受賞。24日午後7時30分から町公民館で表彰式を開き、日裏勝己町長が一人ひとりに賞状やメダルを贈る。

 スポーツ賞受賞者の中で全国大会優勝での受賞は、全国高校定時制通信制体育大会バレーボールの丸木かのんさん(天理高第2部1年)、同軟式野球の丸木聖悟さん(同4年)、日本マスターズ柔道大会81キロ級の井口靖仁さん(久保井塾)の3人。この他のスポーツ賞と奨励賞の受賞者は次の皆さん。
【スポーツ賞】田端一葵(印南STC、印南小5年)近畿小学生ソフトテニス大会団体3位▼中島海成(同、同)KENKO CUP全国ジュニアソフトテニス大会団体3位▼印南はまゆう(堀池季瑚、稲谷巴那、山口莉愛、笹井美咲、土井陽菜、中家奏瑠、中島由愛、肥田遥花、藤薮愛理)近畿ブロックスポーツ少年団バレーボール大会3位▼玉井蒼祐(熊野路ジュニアレスリングクラブ、印南小6年)全国少年少女レスリング選手権大会65キロ級3位▼村上瑛大(和歌山中央ジュニア、切目小6年)少年野球夢TAKASAGO DreamCup優勝▼森中新太(同、清流小6年)同▼川村幸大(和歌山北高3年)全国高校総体ソフトテニス団体5位▼平野倫視(和高専2年)近畿地区高専体育大会バレーボール優勝▼浜本知夏(同3年)同バドミントン団体3位▼山崎あかり(同4年)同ソフトテニス個人3位▼井口陽登(同3年)全国高専体育大会柔道73キロ級3位▼河辺咲葵(同4年)同63キロ級2位▼大原礼慈(同志社大2年)近畿ソフトテニス選手権大会個人2位▼高木美咲(明治大3年)全国大学ゴルフ女子対抗戦団体4位▼貴志栄子(印南町島田)近畿マスターズ陸上選手権大会円盤投、ハンマー投優勝▼和歌山A(東裏登志郎、堀口晴生、村上建夫、田中健市、新家克治)国体ゲートボール近畿地域代表選考会2位。
【奨励賞】増田雄紀(日高地方A、印南小6年)スポーツ少年団剣道交流和歌山大会団体▼弓倉麻友(稲原小5年)県小学生秋季陸上競技大会走幅跳▼井口苺心礼(久保井塾、切目小6年)県少年柔道練成会40キロ級▼鈴木仁菜(リアンバレーボールクラブ、印南中2年)全国ヤングクラブ優勝大会U―14女子の部県予選▼竹谷都希(同、同)同▼阪本圭治郎(切目中3年)全日本中学通信陸上競技県大会砲丸投▼火縄茉莉香(同2年)県中学柔道大会52キロ級▼井田海斗(清流中2年)県秋季陸上競技大会円盤投▼森中大聖(日高マリナーズ、清流中2年)日本少年野球大会県支部予選▼内田莉咲(開智高1年)県高校総体バレーボール▼畑中舞桜(同2年)同▼久堀優心(紀央館高2年)県高校弓道選手権大会団体▼玉置恵梧(同)同。


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日高川ふれあい水辺公園せせらぎ広場で初のウオーキングフットボール大会 〈2023年3月14日〉

2023年03月14日 08時30分00秒 | 記事


気をつけて、接触せず歩いてプレーする参加者


 日高地方のサッカー文化を発展させようと取り組む「S・I・S・Special Training」(坂本寿里也代表)は12日、御坊市の日高川ふれあい水辺公園せせらぎ広場で初めてのウオーキングフットボール大会を開いた。日高地方のほか、岸和田市や和歌山市などから58人が参加し、家族やサッカークラブなど大人も子どもも入り交じっての試合は、大変な盛り上がりだった。

 大会は4チームずつのグループリーグを行い、最後に順位決定戦を実施。相手を尊敬しつつ、互いにセルフジャッジをしながら、白熱する場面もあり、笑顔があふれた。
 優勝は久米田FC最強マン、準優勝は久米田FC最強ママスと両チームとも大阪勢。個人賞は10点で得点王が花澤晃宏さん(日高町)、ベストスマイル賞が小川由美子さん(大阪府)、参加者全員に歩数計を装着して試合に挑んでおり、歩数王は4試合合計で1万1291歩を記録した大田暁仁君(志賀保)だった。
 サッカー発祥の地のイギリスで始まったウオーキングフットボール。「走るのは禁止」「接触プレーは禁止」「ボールを背丈より高くけり上げるのは禁止」などのルールが設けられ、子どもから大人まで一緒に楽しめ、未経験者でも参加できるのが魅力。坂本代表は「また、第2回も開催したい。普及することでサッカーがあるスポーツがある暮らしを実現させていきたい」としている。
 (有)近畿紀の国建産=御坊市=が優勝チームに1万円、大会トロフィーと各賞品はアート工房紀の国=同=が協賛して提供。得点王には名前を入れたマグカップかビールジョッキを決めてもらって贈る。


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須佐神社(御坊市)で春告げる「おとう祭」

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社会医療法人黎明会健診センター・キタデが4月限定で人間ドックを格安で実施

若草旗少年野球 日高が6年ぶり2回目優勝


2023年1月 データバンク

2023年03月13日 08時59分00秒 | データバンク

3日
下阿田木神社で恒例お弓神事新風会事務所開き

4日
美浜、日高両町で「二十歳の集い」「二十歳を祝う式典」御坊商議所新春賀礼会

5日
管内トップ切り日高町消防出初め式

6日
日高川町玄子、円通寺の豊嶋英雄住職が寒行托鉢開始

7日
七草

8日
御坊市、由良町、日高川町、印南町で「二十歳の集い」

9日
御坊市小竹八幡神社、印南町山口八幡神社で十日えびす始まる御坊市文協が新年文化賞祝賀会

10日
管内小中学校で3学期始業式

12日
JA紀州が農機初荷出発式県内でインフルエンザ流行の兆し選抜GB県予選で男子いなみ、女子ちどり優勝、全国大会へ

13日
全日本中学生Sテニス県代表に管内男女7人選ばれる

15日
御坊市議選(定数14)告示、1人超過の選挙戦に突入印南原、大歳神社で伝統どんど焼き

17日
チョコレート製造メーカーの(株)たにぐちがチョコレートストロー量産に向け、日高川町和佐に新工場増設。県庁で進出協定に調印

19日
御坊市つばさ、わかば両保育園が合同避難訓練日高高校箏曲部お弾き初め会

20日
山野小学校で県下初のAR技術を用いた防災学習開く

21日
県立中学校入試。日高附属は定員40人ちょうど卓球美浜クラブ3人が全国ホープス県選抜チーム入り

22日
御坊市議選投開票。共産の新人・楠本香織氏が1601票で堂々のトップ当選。投票率63.79%は過去最低を更新印南町、井口靖仁さん(51)がベテランズ国際柔道大会男子M5(81キロ級)で念願の金メダル獲得

23日
詐欺被害を未然に防いだ紀陽銀行御坊支店勤務、片山智栄子さんに御坊警察署長感謝状を贈る長年にわたり民生児童委員で活躍し全国社協会長表彰を受賞した御坊市湯川町財部、酒井正則さん(70)の伝達式

24日
日高地方青年農業者会議プロジェクト発表。印南町4Hクラブ、中村優基さんが最優秀賞

25日
日高平野は5年ぶりの大雪。5センチ以上の積雪由良町衣奈漁港で養殖ワカメの天日干し始まる

26日
御坊中3年生が猪肉を使った調理実習に挑戦

27日
和高専5人組が防火啓発用アプリを開発、御坊市消防に使用権利を寄贈

28日
市民教養講座でデヴィ夫人講演

29日
御坊市のふるさと納税2年連続突破へ御坊市で第1回みーやちゃんカルタ大会梅の里中学バレー大会1部トーナメントで南部が優勝

30日
美浜町長選へ前職・森下誠史氏が出馬表明

31日
日高町議選告示。現職10人、新人1人が届け出て16年ぶり2回目の無投票当選決まる


県議選御坊市選挙区 共産党現職の楠本文郎氏、自民党前職の中村裕一氏の前哨戦加熱 〈2023年3月12日〉

2023年03月13日 08時30分00秒 | 記事

 31日告示、4月9日投開票の県議選まで3週間を切り、4年前と同じ保革一騎打ちが確実な御坊市選挙区(定数1)は、共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=と、自民党前職の中村裕一氏(62)=熊野、当選8回=両陣営の前哨戦が加熱している。両陣営とも「厳しい戦いだが、手応えはある」と一歩も譲らず、保守票、浮動票の奪い合い、掘り起こしに全力を挙げており、前回以上の激戦となるのは必至だ。

 4年前は、保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりが尾を引いた中で行われ、中村氏への批判票が楠本氏に流れるなど保守票、浮動票を奪い合う激戦となり、楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差で決着した。今も保守分裂で生じたしこりは解消したとは言い切れず、さらに国政選挙とのからみもあり、保守票の動向が選挙戦の大きな鍵を握りそう。両陣営とも前回、投票に行かなかった人(前回投票率62・53%)への働きかけ、掘り起こしに力を入れている。

 4年前は、保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりが尾を引いた中で行われ、中村氏への批判票が楠本氏に流れるなど保守票、浮動票を奪い合う激戦となり、楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差で決着した。今も保守分裂で生じたしこりは解消したとは言い切れず、さらに国政選挙とのからみもあり、保守票の動向が選挙戦の大きな鍵を握りそう。両陣営とも前回、投票に行かなかった人(前回投票率62・53%)への働きかけ、掘り起こしに力を入れている。
 楠本陣営 4日に再選に向けて決起集会となる「早春の集い」を開催、19日には事務所開きを行う。街頭演説も精力的で県政への熱いを思いを訴えており、告示前、告示後各2回、市内を4巡する予定だ。
 県議での4年間で後援会組織となる「はげます会」の会員が2600軒にも増え、「楠本さんになって県政が身近に感じられるようになった」「続けて頑張ってほしい」「共産党やけど楠本さんはいい」との声も多く全市的に支持が広がっている。再選へ「手応えは十二分にある」と話す。
 県議1年生として力を注いだ4年間で「同じ議会でも市議より舞台が大きくなり、深掘りしなければならないテーマばかり。やりたいこと、やらなければならないことがいっぱい見えた。何としても県議をやらせてほしい」と意欲をみせる。「地域と暮らしの願い 県政へ」をスローガンに政策課題として人口増・子育て支援、コロナ対策、日高川水系をはじめとする防災・洪水対策、国保料・介護保険料問題、乗り合いタクシー運行、消費税5%減税――などかかげる。
「県政になると“自民対共産”などとよく言われるが、市民のための政治。保守も共産も関係ない、皆さんの暮らしの安全・安心のために働くというのが私の政治姿勢」と力を込める。「市民の願いを県政へ届けられるのは私。“楠本に続けてほしい”“共産党でも楠本やからええやんか”という声を増やしていきたい。草の根から訴えて支持、支援を広げていきたい」と再選へ全身全霊をかける。
 中村陣営 雪辱を期す中村氏は、公明党県本部をはじめ、JA紀州や地元熊野区など80を超える団体・地区から推薦を受け、2月19日に開いた後援会事務所開きでは二階俊博代議士がゲキを飛ばし、陣営の士気を高めた。昨年6月から夫婦で毎朝辻立ちを続け、市内各所でのミニ集会、あいさつ回りなどを精力的にこなすなど支持拡大を図っており、勝手連的に活動する若い世代や女性も増えるなど支援の輪は確実に広がっているという。
 中村氏は「この4年間で大勢の方とお会いし、話を聞く中で『御坊市の県議が共産党ではだめ。声を届けるのが仕事ではない』『今のままでは全国から御坊市は共産党のまちと思われてしまう。絶対に勝たないといけない』と危機感を持つ人が本当に多い。『前回は投票に行かなかったが、今回は絶対に行く』と言って応援してくれる人も増えている」と、厳しい中にも手応えを感じている。
 選挙戦に向けて「コロナ禍や物価高騰で市民生活は苦しく、市民の皆さんに寄り添い、支援できる政策を推し進め、待ったなしの南海トラフ地震対策、少子化対策に力を入れ、御坊市発展のために全力で頑張りたい。この4年間、滞っている県と市とのパイプを元に戻し、市民の皆さんの声を届け、その願いを実現できるのは私だけ」と強調。「今回が私にとってラストチャンス」と背水の陣で臨んでおり「石にかじりついてでも議席を奪還し、皆さんの夢をかなえる政治を進めたい」と力を込める。


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印南町職員が東日本大震災に合わせ避難路確認や避難設備の点検、清掃

全国青年農業者会議でみなべ梅郷クラブの中井貴章さんが最優秀賞(農林水産大臣賞)

消防機器開発論文で日高広域消防南部出張所の黒井郁弥士長・森本敦貴消防士組が全国3位入賞

ソフトテニスシングルス県予選で御坊市出身の石本久美子さん(きのくに信用金庫)が準優勝


読書感想画中央コンクールで上田莉空君、寺岡蒼佑君、荒木花さん(白崎小)が奨励賞 〈2023年3月10日〉

2023年03月10日 08時30分00秒 | 記事


賞状を手にする荒木さん、上田君、寺岡君(前列左から)、
大岡君、中尾君、山名さん(後列左から)

上田君の作品

寺岡君の作品

荒木さんの作品


 第34回読書感想画中央コンクールの入賞者が発表され、小学校の部で白崎小学校の上田莉空君、寺岡蒼佑君(以上3年)、荒木花さん(4年)が奨励賞を受賞した。県審査会で最優秀賞に選ばれ中央展に出品。低学年の部・指定図書で上田君と寺岡君は、絵本「ナイチンゲールのうた」を読み感想画を描いた。空、山、川、海などは色にあふれているのに、動物がくすんでいたことから、見かねた、えかきさんが動物を美しく彩る内容。荒木さんは小学校高学年の部・自由図書で出品した。

 上田君の作品「どこまでもひびく歌」は、絵本に出てくる「えかきさん」の気持ちになって、図鑑などを参考に動物や魚に色を塗ってカラフルに描き、背景は森をイメージし緑にまとめた。「背景を描くのが大変だったけれど、うまく描けました」。
 寺岡君の作品は「みんなにとどきますように」。ナイチンゲールが歌っている様子と背景にシマウマ、トラ、キリンの体の模様を描き、ナイチンゲールの歌がみんなに届くよう構図を工夫した。「キリンなど模様を描くのは大変だったけれど作品は完ぺき」。
 荒木さんが読んだのは「きくち駄菓子屋」で、作品の題材は「おじいちゃんのえがお」。転校先の学校に馴染めない小学生と駄菓子屋のおじいちゃんとの心温まる話。
 つらい時に慰めてくれた優しいおじいちゃんの笑顔、元気づけられた小学生に駄菓子を散りばめた。「おじいちゃんの笑顔にほっこりしてもらえたらと思い、描きました。もっと上の賞に入りたかった」。

白崎小3人が県展で入賞
 県審査会では、小学校低学年の部で白崎小の大岡宥太君(3年)が優秀賞、山名結衣さん(同)、中尾栄音君(同)が優良賞を受賞した。
 大岡君は「のうふののふさん」を読み、感想画「いねへの思い」を描いた。のふさんが農作業している様子をカラフルな稲とあわせて描いた。「稲を描くのは大変だったけれど、思い通り描きました」。
 山名さんも同じ本を読み、感想画「米づくり」を描いた。田植え、収穫、刈り取った田んぼと四季で描き分けた。「背景を描くのが難しかったです。次はもっと上の賞をとりたい」。
 中尾君は「タヌキの土居くん」を読んだ。作品「なかよく、元気に、正直に」は、小学生に化けていたタヌキの土居くんを中心に同級生らと描いた。「次は優秀賞をとりたいです」。

紀央館高の白樫君
 中央コンで奨励賞
 読書感想画中央コン高校の部・自由図書で、紀央館高校3年の白樫康平君の作品「海の表情」が奨励賞を受賞した。
 上間陽子著「海をあげる」を読み、手の中の小さな海にウミガメ、熱帯魚、サンゴ礁や、基地移転に伴う埋め立て問題を捉えテトラブロックなどを描き、沖縄の豊かな自然を次世代へ受け継いでほしいとの思いを込めた。


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9日、和歌山県立高校入学者選抜学力検査

「第1回高専防災減災コンテスト」で和高専の田中勇摩さん、山添成毅さんが文部科学大臣賞

煙樹海岸キャンプ場(美浜町)4月から通年営業へ

独立行政法人国立病院機構・和歌山病院(美浜町)で労働条件改善を求めストライキデモ


日高町フォトコンテスト 大賞に山本昌広さん(御坊市)作品 〈2023年3月9日〉

2023年03月09日 08時30分00秒 | 記事


西山のアサギマダラを撮影した山本さんの作品


 日高町は昨年7月1日から今年2月28日まで、町内で撮影された魅力が伝わる写真を募る第2回フォトコンテストを開き、大賞1点に山本昌広さん(御坊市)の渡りチョウ・アサギマダラを写した作品「西山でチェック」を選出。大賞に商品券3万円のほか、金賞1人に同2万円、銀賞2人に同1万円、特別賞1人に温泉入浴券を贈り、入賞作品は観光PRなどで活用される。

 プリント写真2L判(フィルム不可)で提出してもらい、年齢、プロ、アマチュア問わず、幅広く募集。昨年の第1回は、町内の風景を撮影した作品に絞っていたが、第2回からは、地形や風景、自然の恵み、地元特有の動植物、歴史や文化、農業、漁業、地場産業、町内での人々の営みなど幅を広げ、30人から87点が出品された。
 町文化協会加盟の町フォトクラブが協賛して、規定や審査などについて協力。入賞作品を選び、受賞者は町のホームページで発表した。西山ピクニック緑地はアサギマダラの飛来地として有名で、大賞を受賞した山本さんの作品は、フジバカマに止まって休憩する2頭を撮影。このほか、金賞に小池安彦さん(御坊市)の「盛夏産湯海水浴場」、銀賞に舩井晶美さん(日高町)の「穏やかな夕暮れ」と奥田勝也さん(奈良県生駒市)の「星降る灯台」、特別賞に阪口正幸さん(日高町)の「徳本上人」を選んだ。
 入賞作品は町や構成団体らのパンフレット、ポスター、ホームページ等で活用。作品は、後日データを提出してもらう。町企画まちづくり課担当者は「アサギマダラを写したものが多く、黒竹の加工風景や漁の様子、景色など多岐にわたって出品いただけた。町内の人だけでなく、町外からの出品もあり、町内を巡ってもらえたことや、町の魅力探しにもなったことが良かった」と話した。


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切目王子跡国史跡指定を記念し11月にイベント開催 〈2023年3月8日〉

2023年03月08日 08時30分00秒 | 記事


記念イベントで石見神楽の奉納など企画
(写真は令和元年12月22日の里帰り奉納)


 印南町は、切目王子跡が昨年、国史跡「熊野参詣道・紀伊路」に追加指定されたのを受け、11月に記念イベントの開催を計画している。全国で確認されている切目王子神社分社の関係者らを招き、同神社に縁の演目がある神楽上演や大学教授の基調講演を予定。国史跡指定の記念碑設置も行う。来年度は同神社を含む町内4王子をPRするため謎解きをしながら4王子を巡る「謎解き周遊ツアー」も企画しており、町は「歴史的にも価値ある切目王子を広くPRし、観光資源につなげていきたい」としている。

 切目王子は九十九王子の中でも格式の高い五体王子の一つで「中右記」「熊野御幸記」「平家物語」「平治物語」「太平記」など多くの文献にその名をとどめている。昭和38年に県文化財(史跡)に指定されていた王子跡は、昨年11月に日高町の鹿ヶ瀬峠、みなべ町の千里王子跡などとともに国史跡に指定された。
 町は、国史跡指定を記念し、記念碑の設置やイベントの開催を計画、9日開会の3月議会に提案の一般会計予算に事業費515万6000円を計上している。
 イベントの詳細は実行委員会を設けて決めるが、計画では11月11日、12日に、福島県南相馬市、神奈川県横浜市、愛知県東栄町、高知県大豊町などで確認されている切目神社の分社関係者や切目神社縁の演目がある島根県と愛知県の神楽関係者らを招いて開催。11日は切目王子神社に参拝、神社境内で神楽を奉納。12日は町体育センターで二松学舎大学の山口聡子教授の基調講演のあと、神楽を上演。神楽は日本遺産に登録されている島根県石見地域の伝統芸能「石見神楽」の西村社中(浜田市)と高津社中(益田市)、分社「きるめの王子」がある愛知県東栄町霜月神楽。石見神楽の両社中はこれまでも印南町で上演しているが、霜月神楽は初めてとなる。
 分社の調査や切目王子社旧跡地を「切目懐紙なぎの里公園」を整備するなど切目王子を中心に切目の歴史学習に取り組んでいる地元有志でつくる「うらしま会」代表の寺下鎮雄さん(78)は、分社関係者との再会を楽しみにしながら「国史跡指定を機に広くPRし、多くの人が訪れてくれるようになればうれしい」と話している。


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