紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日裏勝己・印南町長、3期目も残り1年 〈2023年3月1日〉

2023年03月01日 08時30分00秒 | 記事

 印南町の日裏勝己町長(72)は3期目も残り1年(任期満了2024年2月23日)。4選出馬するのか注目の去就については本紙の取材に対し、明言を避け「残りの任期を全力で取り組むだけ」と述べるにとどめた。現時点で新人出馬の動きはなく、日裏町長の態度表明待ちの状況。前回、前々回とも出馬表明は9月議会だったこともあり、今回も態度表明は秋めくころになりそうだ。

 日裏町長は平成24年1月29日執行の町長選で現職を破り初当選。4年後は新人を退け再選。前回は無投票で3選を果たした。3期目は2期目に掲げた(1)住みたい・住み続けたい(2)子育て・教育の充実(3)強靱で安全・安心(4)思いやりと安らぎ(5)地域産業が輝きにぎわい――を実感できるまちづくりの取り組みをさらに進め「希望のある町」をスローガンに「希望を持てる5つのまちづくり」を公約の柱に。
 公約実現へまい進しようとした矢先に新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい出し、感染症対策と支援策に追われる行政運営を余儀なくされた。感染症対策ではワクチン接種を県下でも最速で推し進めたほか、支援策としては町内で使える「オールいなみ元気にかえる応援券」配布事業を3回行い、合わせて町内全世帯に13万円分の応援券配布、現金5万円を給付するなどコロナ禍で苦しむ町民や商工業者を手厚く支援。
 コロナ対策と併行し、浸水地域にある町社会福祉協議会が入る町福祉センター施設を町役場近くの高台に移転し、近く完成予定の防災拠点と福祉拠点を併せ持つ複合的施設「防災福祉センター(仮称)」の建設、委員会を設置し中学校統合(令和9年度開校目標)を促進、日高地方でいち早く小・中学校のICT教育環境を整えたほか、県福祉事業団が運営する障害者グループホームを西ノ地地内に誘致、開所した。懸案だった町内主要幹線道路にかかる最古の橋「切目橋」の架け替え(令和7年度中完成予定)工事に着手。人口減少対策として令和元年から取り組んでいる宅地化を促すため高台に水道管などを整備する未来投資事業推進など、掲げた公約実現へ各種施策にも注力。
 日裏町長は「何事にも一歩・二歩先を見通し『チーム印南』で一丸となって取り組み、住民が希望をもてる『安全安心な暮らし』が出来るまちづくり、『住んでよかった 住み続けてよかったと希望のもてるまち いなみ』を実現するため先頭に立ち全力で任期最後まで頑張りたい」と力を込めた。
 日裏町長が4選出馬に踏み切るか、去就が注目されるが、態度表明は暑さが一段落する初秋になりそうだ。4選出馬となれば同町では初代町長の湊長次郎氏(昭和32年~昭和48年)、3代目の大谷泰治氏(昭和56年~平成9年)に次いで3人目。両氏はともに4選を果たしている。


 その他の主なニュース

第2回みーやちゃんフォトコンテスト最優秀賞に御坊祭2作品

日高地方花き連合会が管内5高校の3年生に花束を贈呈

日高木材協同組合木塀施工コンペ最優秀に小瀬工務店(御坊市)

御坊市外5ヶ町病院経営事務組合議会定例会で新年度予算など可決