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洪水避難対策 御坊市野口地区の「第1回避難対策ワークショップ」 〈2023年3月24日〉

2023年03月24日 08時30分00秒 | 記事


野口は6区別に避難経路や課題など話し合う


 御坊市は、令和2年8月に作成、全戸配布した豪雨災害に特化した洪水・土砂災害ハザードマップを活用した野口地区の第1回避難対策ワークショップを22日に野口コミュニティセンターで行い、6区代表31人が参加。防災マップや避難支援マップ、自主防災組織タイムラインなどを話し合った。次回は4月26日に行い、マップやタイムラインをまとめ、地域での周知に努めるとともに今後の活動に反映させる。

「逃げ遅れによる人的被害ゼロ」実現をめざし、今年度から8年度まで5カ年計画で市内6地区別にワークショップを行い、地域の実情に応じた避難対策を検討し、防災意識を高め、避難対策を強化する。今年度は野口、藤田両地区が対象で、22日に野口、23日に藤田で1回目のワークショップを行った。令和5年度は湯川、67年度は御坊、8年度は塩屋と名田を対象に行う。
 県が作成した日高川水系の最大規模降雨(1000年に1回の割合、24時間総雨量770ミリ)を想定した洪水浸水予想で野口地区はほぼ全域が浸水し、浸水深は深いところで3~5メートルあるが、民家密集地などは1~2メートルが多い。主な地点は野口会館で1~2メートル、野口コミュニティセンターで0・5~1メートル。
 ワークショップでは北野口、上野口、下野口、岩内、古森、熊野各区別に分かれ、それぞれ地図上に浸水域を書き込み、避難場所までの経路などを検討しながら防災マップをつくり、続いて避難行動要支援者名簿に登録されている要支援者の自宅等を地図に書き込み、安全に避難するための経路などを話し合った。
 ワークシートづくりは平時、警報発令時、避難指示発令時など時間の流れに沿ったタイムラインとして地域でできる行動、どこへ避難するのか、要支援者への対応、今後の取り組みや課題を話し合った。今後の対応では堤防強化、避難場所を広くする、地域コミュニティの強化、要支援者の対応、高齢者だけでなく障害者や乳幼児等の把握、反復した訓練の実施、災害発生時間に応じた対応、二次災害に留意した行動などの意見が出された。
 次回は、防災マップや避難支援マップを確認、タイムラインを作成し、完成したマップやタイムラインを発表する。


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