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和歌山県議選御坊市選挙区に山田勝人氏(御坊市議)が不出馬を表明 〈2023年3月4日〉

2023年03月04日 08時30分00秒 | 記事

 3月31日告示、4月9日投開票の県議選御坊市選挙区(定数1)に立候補の意欲を示していた御坊市議の山田勝人氏(48)=薗=が3日、今回の選挙戦に立候補せず、4年後をめざす考えを表明した。これで4年前に続き、共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=と、自民党前職の中村裕一氏(62)=熊野、当選8回=との一騎打ちが確実となり、両陣営による前哨戦はさらに熱を帯びそう。

 山田氏は平成19年1月の市議選で初当選。先月の同選で5回目の当選を果たした。前回の県議選後から立候補に意欲を示し、後援会や関係者の意見を聞きながら熟慮を重ねた結果、3日に「4年後をめざしたい」と表明。「立候補すべき」「4年後をめざすべき」との両論がある中で「市議会に残ってほしい」との意見も根強かったという。「組織を立て直し、4年後の県議選に臨み、勝てるよう注力したい」と述べた。
 山田氏の不出馬で、因縁とも言える楠本、中村両氏の一騎打ちが確実となった。楠本氏は「これまで続けてきた草の根運動を続けるだけ。同じ土俵の上にしっかりと立って選挙戦に挑みたい。市民の願い、思いを県政に届け、反映させるため、引き続き働かせて下さい」、中村氏は「自分の考えを市民の皆様に訴え、一人でも多くの方の声を聞き、市民の夢をかなえる政治を進めたい。4年間、滞っている県へのパイプを正常に戻せるのは私しかいない」と意気込みを語った。
 4年前の市選挙区は保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりが尾を引いた中で行われ、中村氏への批判票が楠本氏に流れるなど保守票、浮動票を奪い合う激戦となり、楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差で決着。4年の時を経て再び雌雄を決することになる両陣営は、すでに臨戦態勢に入っており、前回以上の激戦になるのは必至。
 楠本陣営は、きょう4日午後2時から市民文化会館大ホールで決起集会となる「国政・県政演説会」を開き、2月県議会後には市内各所で県政報告会を開くなど草の根運動で党派を超えた支持拡大に全力を上げる。中村陣営は、2月19日に開いた後援会事務所開きで二階俊博代議士がゲキを飛ばし、士気を高めた。今後は市内各所でのミニ集会を中心に活動を続け、自民党公認として保守票、浮動票獲得に総力を上げる。


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