浸水エリアは日高平野の全域に及ぶ
御坊市は、令和2年8月に作成、全戸配布した豪雨災害に特化した洪水・土砂災害ハザードマップを活用し、4年度から8年度まで5カ年計画で6地区別にワークショップを行い、地域に応じた防災マップや避難支援マップ、自主防災組織のタイムラインなどを作成する。今年度は野口、藤田両地区で行う。3年度から始める予定だったが、コロナ禍で延期していた。
ハザードマップには、洪水は県が作成した日高川水系の想定最大規模降雨(1000年に1回の割合、24時間総雨量770ミリ)で複数箇所の堤防が決壊して浸水する最悪の場合をシミュレーションした洪水浸水予想区域図、土砂災害は県が指定した市内全域の土砂災害警戒区域を掲載。
洪水の浸水エリアは従来の100年に1回想定から大きく広がり、日高平野の全域に及ぶ。市内の浸水エリアは旧御坊町全域、JR御坊駅にかけての湯川町、道成寺駅周辺にかけての藤田町、野口など広範囲。
浸水深は、最も深い所で河口左岸などで3~5メートルがあるが、市街地の多くは0・5メートル~3メートルか、0・5メートル未満。主な地点の浸水深は名屋地区津波避難タワー周辺で2・8メートル程度、新町地区同で1・8メートル程度、薗会館周辺で1・3メートル程度、市役所周辺で1メートル程度。
ハザードマップは「逃げ遅れによる人的被害ゼロ」実現をめざして作成しており、地区別にワークショップを行うことで防災意識を高め、避難対策を強化するのが目的。今年度は野口と藤田、5年度は湯川、6~7年度は御坊、8年度は塩屋と名田を対象に行う。
野口は22日午後7時から野口コミュニティセンター、藤田は23日午後7時から藤田会館で開き、防災講座のあと、グループに分かれて防災マップ、避難行動要支援者の避難支援マップ、ワークシート、自主防災組織のタイムラインの作成について話し合い、4月に開く2回目で完成させる。
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