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「御坊名田サテライトオフィス」内覧会に三浦源吾・御坊市長らが出席 〈2023年3月30日〉

2023年03月30日 08時30分00秒 | 記事


オフィス前で記念撮影
(左から坂尻、上野、大西、芝、三浦、中井、小林、山北各氏)


 御坊市のサテライトオフィス等開設支援事業を受けたランドブレイン・コロナ農業生産事業共同体が名田町上野の国道42号沿いに建設した「御坊名田サテライトオフィス」の内覧会が29日に行われ、三浦源吾御坊市長ら関係者25人が出席。3日からオープンし、地元生産者と都会の消費者を結ぶ情報や交流の拠点として活用するほか、商品開発や人材育成にも取り組みながら産地振興、地域活性化につなげていく考え。

 サテライトオフィスはローソン御坊名田町店向かいに4500万円(うち国と市の補助3000万円)かけて整備。オフィス(木造平屋、150平方メートル)には個室4室、共用スペースや屋外スペースを設置。コワーキングスペース(同、124平方メートル)は入居企業と地域事業者、住民の交流スペースとして利用する。
 オフィス入居企業は大阪や京都、兵庫などで生鮮食品を中心としたスーパーマーケットを80店舗展開している(株)光洋=平田炎代表取締役社長、本社・大阪府茨木市=に続き、JA紀州と長年にわたり取り引きしている花き卸売市場の(株)なにわ花いちば=大西常裕代表取締役社長、大阪市=が決まり、今後、JAを通じ生産者との連携をより深め、全国有数の花産地として消費拡大、産地振興に取り組む。残り2室の入居企業もメドが立っている。
 内覧会には、三浦源吾御坊市長、中井寛日高振興局長、芝光洋JA紀州組合長、(株)光洋の小林聡一郎取締役商品本部長、(株)なにわ花いちばの大西社長、モデルで日高広域観光振興協議会公式インフルエンサーの坂尻夏海さん(22)=御坊市=、地元の生産者ら25人が出席。
「ランドブレイン(株)大阪事務所」=山北知所長、大阪市=と「コロナ農業生産(株)」=上野和人代表取締役、名田町上野=を代表して上野社長が「流通、販売、生産のつながりをより一層深め、スキルアップ、収益アップに努め、産地振興につなげたい」とあいさつ。
 三浦市長は「情報や交流の拠点として活用していただきたい」、中井局長は「地域活性化の拠点として発展を」、芝組合長は「消費者と生産者をつなぎ、マッチチングさせ、地域を盛り上げてほしい」と期待感を示した。小林取締役商品本部長は「この地域で生産された新鮮で安全、安心な農産物を全国の消費者に幅広く提供したい」、大西社長は「生産者にとっては本当に良いチャンス。消費者のほしがる花きをしっかりつくっていただき、産地振興につなげたい」と述べた。


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由良町立白崎小学校、147年で閉校 〈2023年3月29日〉

2023年03月30日 08時30分00秒 | 記事


山名町長に校旗を返納

記念行事で餅まき


  明治9年4月に創立の由良町立白崎小学校(全校児童45人)の閉校式は28日、同校体育館で開き、在校生や教職員、町や町議会、地域住民ら250人が出席した。町内3小学校統合により今月末で閉校し147年の歴史に終止符。記念行事では盛大に餅をまき、地域で愛された学び舎に別れを告げた。

 全員で国歌、校歌を斉唱し、山名実町長が「浄明寺本堂を借用し産声を上げて以来、幾多の変遷を経て多くの優秀な人材を輩出し、輝かしい歴史と伝統を築き上げてまいりました。白崎小学校の思い出が皆様の心に永遠に刻みこまれるとともに、4月に統合し新しい船出を迎える由良小学校に変わらぬ温かなお心寄せを賜りたい」と式辞。
 寒川正美教育長が開校から統合に至るまでの経緯を紹介し「白崎小学校の栄えある歴史と伝統は、本校の児童、保護者、地域の皆様の心にいつまでも残ることと思います」と述べた。
 玉置一郎町議会議長が「147年もの長きにわたり築かれてきた本校の伝統と崇高な精神は、多くの関係者の間で脈々と生き続けるものと確信しております」、西岡宣子校長も同校の思い出、校歌や校訓にふれ「白崎の宝である子どもたちが、新しい由良小学校や中学校へ行かれても、白崎っ子らしく、自分の力を伸ばしていってほしい」とあいさつ。学校を代表し長田千輝君(6年)が山名町長に校旗を返納、全員で「蛍の光」を斉唱した。
 記念行事に移り、体育館で餅(120キロ)と菓子をまき盛り上がった。この後、グラウンドに出て出席者が風船200個をリリース、晴れわたった青空に風船が広がり、子どもたちの新たな門出とし、町のゆるキャラ・ゆらの助も登場し、伝統ある同校の最後を見守った。


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