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御坊市のLED補助制度終了、10年目迎え普及促進へ一定の成果 〈2023年3月5日〉

2023年03月06日 08時30分00秒 | 記事


LEDに取り替えた町内会防犯灯


 御坊市は、地球温暖化対策で省エネ効果の大きいLED(発光ダイオード)照明普及促進に向け、平成25年度から始めた町内会LED防犯灯取替事業補助、住宅用LED電球等購入費補助の両制度を10年目を迎えた今年度末で終了する。町内会防犯灯のLED化率は創設時20・4%だったのが98%まで上がり、住宅用は累計467件の利用があり、普及促進へ一定の成果を上げている。

 LED照明は少ない光りや電力で効率よく照明することができ、消費電力量の削減による電気代節約や二酸化炭素削減などメリットがあり、市は平成25年度から年金生活者ら低所得者世帯、子育て世代など若年層を対象にした県下で初めての住宅用補助制度と、町内会の防犯灯を対象にした補助制度を導入し、普及促進を図ってきた。
 町内会は、既存の防犯灯を対象に購入費や工事費の3分の2以内(上限10万円)を補助。平成25年度219基、26年度229基、27年度263基、28年度193基、29年度203基、30年度133基、令和元年度150基、2年度182基、3年度135基、今年度は101基の計1808基がLED化。補助金総額は2050万8000円。
 市内の防犯灯は全部で2935基あり、制度利用でLED化された1808基に加え、制度創設前にLED化されていた514基、市自治連合会の助成を受け設置した新規分415基、その他139基をあわせると2935基あり、LED化率は98%まで上がり、目標の93%以上を達成。残り59基は、明るくなると農作物の生育に影響が出たり、町内会の予算が少ないなどを理由にLED化しないのがほとんどだという。
 住宅用は、申請者の年間所得が200万円以下で市税を完納している世帯が対象。市内店舗でLED照明器具を購入し、購入費及び設置工事費の合計額が6000円以上等を条件に費用の2分の1以内(上限3万円)を補助。平成25年度は60件、その後も年間16件50件が利用。今年度は144件で、累計は467件(1923個)。補助金総額は824万3100円。
 両制度とも今年度末で終了するが、住宅用は臨時地方創生交付金を活用した家庭へのコロナ支援策で市内2000世帯に最大1万円を補助するLED電球等購入促進補助金の申請を受け付け中。3日現在の申請数は348件。申請は1世帯1回限りだが、所得制限等はなく、今月末まで受け付け中。5年度からは省エネ家電製品(LED)購入促進補助事業を始める。問い合わせは環境衛生課(電話23・5506)へ。


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