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前職・中村氏(自民)出馬表明 〈2022年6月18日〉

2022年06月18日 08時30分00秒 | 記事


出馬表明する中村氏と、同席した妻・久美子さん


 来年4月29日の任期満了に伴う県議選御坊市選挙区(定数1)に、平成31年の前回選挙で惜敗した自民党前職、中村裕一氏(62)=熊野、当選8回=が17日、市役所記者室で会見を行い、正式に出馬表明した。「新人のつもりでゼロから出発し、もう一度市民の皆様のお役に立ちたい。『変わった』と言っていただけるよう頑張ります」と決意を述べた。選挙戦は共産党現職で再選をめざす楠本文郎氏(67)=塩屋町南塩屋、当選1回=のほか、現職御坊市議=保守系無所属=が立候補する意向を固めており、三つどもえが濃厚だ。

 中村氏は、わずか247票差で惜敗した前回選挙について「私に徳がなく、応援していただいた皆様に申し訳ない気持ちでいっぱい」と述べた上で「落選は本当につらかったが、落選して初めて見えてくるもの、分かるものがあった。無投票が続いた中で、おごり、高ぶりがあったのかもしれない。市民に寄り添って話を聞く姿勢が足りなかった、市民に語りかけ、説明する機会が足りなかったと大いに反省している」との思いを口にした。
 前回、全国一人区で共産党候補が勝利したのは御坊市だけだったことには「市民からレッドカードを突きつけられたと思っている」と述べる一方で「(投票総数の)半分近い方に応援していただき、落選後も大勢の皆様から『もう一度、頑張れ』と物心両面で力強い励ましの声をいただきながら今日まで政治活動を続けてきた。もう一度、市民の皆様のお役に立ちたい、お役に立たせていただきたいと思い、立候補を決意した」と述べた。
 3年間、県政を見続けてきた中で「コロナ禍で市民の皆様の暮らしや仕事が大変苦しい状況に置かれているが、県や国への要望、政策実現が滞っているように見える」と現職への対抗心を見せながら「市長や市議会議員の皆様と意見交換できる機会を増やし、御坊市発展のため一緒に働けるよう努力したい。新人のつもりでゼロから出発し『中村裕一は変わった』と言っていただけるよう全力で頑張る」と雪辱を期した。
 選挙戦に向けては前回、投票に行かなかった人らへの働きかけに力を入れながら一票一票積み重ね、支援の輪を広げたい考え。政策面では(1)コロナから市民を守る(2)西川水門と日高川しゅんせつ、堤防強化(3)高齢者や障害者など弱い立場の人を守る(4)子育て支援と教育費負担軽減(5)農漁業や中小・個人事業主の応援(6)地域医療の充実などを挙げている。
 令和元年5月から今年3月末まで私立和歌山南陵高校=日高川町=の副校長を務めたことに関し「インターンシップ、通信制、施設利用など生徒のために仕事はしていたし、理事長にも言うべきこと、意見は言ってきたが、経営に携わっておらず、何の権限もなかった。生徒や教職員の皆さんは本当によく頑張っている。生徒のためにも一日も早く事業継承してほしい」と話した。


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2022年5月 データバンク

2022年06月18日 08時29分59秒 | データバンク

1日
管内6氏に令和4年春の叙勲和高専と(株)和歌山ブルワリーが道成寺入相桜などの酵母でクラフトビールを開発日高広域観光振興協議会が「観光ゼミナール」実施へ

2日
紀州日高漁協衣奈浦支所の水産加工場でアカモク加工はじまる

3日
御坊市議会有志が未着手の第2期整備事業推進を二階俊博国土強靭化推進本部長に要望御坊市でブックスタート事業はじまる

4日
紀州鉄道(株)が「キテツフェスタ2022」を開催

5日
令和4年度スポーツ少年団総合競技大会日高地方予選大会軟式野球競技の部で美浜が3大会連続優勝

7日
2021年度日本陸上競技連盟栄章優秀選手章に管内から2人、和歌山陸上競技協会栄章は管内4人に

8日
日高地域消費生活相談窓口の令和3年度実績で救済金過去最高1203万円御坊少年少女合唱団定演県春季陸上競技選手権大会で阪本海月華さん(紀央館3年)が女子円盤投で県高校新記録

11日
原油価格高騰による燃油価格急上昇を受け日高川町が施設栽培農家支援を拡充日高川町議会正副議長選で、議長に龍田安廣氏、副議長に堀江才二氏が当選和歌山南陵高校で教職員が給与未払いを理由にストライキ決行

13日
日高地方農業士会と日高地方花き連合会が31小学校で「花育活動」を展開

14日
バイオセンター中津がゴンパチ(イタドリ)の優良苗を販売開始へ

15日
御坊市が公共下水道事業「御坊処理区」構想を見直し、集合処理方式から個別処理方式への転換を決定高円宮賜杯第42回全日本学童軟式野球大会・マクドナルドトーナメント県大会で美浜が優勝し、全国出場権を獲得御坊市民吹奏楽団30周年記念コンサート開催

17日
紀州日高漁業協同組合印南町支所が津井の磯でひじきの種付け

18日
印南町で小玉スイカの収穫はじまる

19日
国史跡「塩屋王子跡」の保存活用整備事業が完了

20日
「歯と口の健康週間ポスターと標語コンクール」の日高地方審査の入賞作品が決定元県農業共済組合長・鈴木恒雄氏に令和4年県知事表彰

21日
御坊市ファミリー・サポート・センターが令和3年度末で会員500人突破御坊労働基準監督署内で労働災害6年ぶり200件超日高川流域シンポジウム開催

22日
御坊市の令和3年度ふるさと納税寄付額11億円超に美浜町で「わかやま森林と樹木の日」記念行事開催

23日
国民民主党の岸本周平幹事長代行が今年12月の任期満了に伴う県知事選に出馬表明

24日
御坊日高博覧会(おんぱく)2022の冬開催決定

25日
印南町防災福祉センター(仮称)年度内完成へ御坊市観光協会が創立30周年記念事業で宮子姫聖地化プロジェクト展開へ由良町自主防災会協議会設立総会開催

26日
御坊公共職業安定所新規学卒求人説明会に管内38社が参加

29日
三浦源吾御坊市長1期目折返し御坊市スケートボード協会設立総会開催

30日
日高川町内で民間委託されている宿泊温泉等が依然コロナ禍で赤字

31日
御坊市が令和2、3年に続き今夏の花火大会中止を決定


御坊市コロナ対策 19~22歳1千100人に5万円 物価高騰でクーポン券や支援金も 〈2022年6月17日〉

2022年06月17日 08時30分00秒 | 記事


議会運営委員会で三浦市長が追加議案説明


 御坊市は、新型コロナウイルス対策で国から交付された地方創生臨時交付金1億3560万8000円(限度額)の使い道を決め、16日に開いた6月定例議会に追加議案として上程。次世代を紡ぐ若者支援として19歳~22歳に1人5万円支給するほか、原油や物価高騰支援として農漁業者へのクーポン券支給、公共交通等事業者への現金支給、家庭へのLED照明購入支援など9つのメニューを実施する。

 若者への5万円支給は物価高騰等で厳しい生活を余儀なくされている大学生や社会人を支援。対象者は今年度中に19歳~22歳になる人で(1)6月1日時点で住民基本台帳に記載している市民(2)同時点で住民基本台帳に記載している保護者の税扶養を受けている人。1100人を想定。
 原油や物価高騰対策では農業、漁業事業者に1事業者あたり3万円分のクーポン券を支給。農業515、漁業100事業者想定▽公共交通機関の熊野御坊南海バス(株)、中紀バス(株)、御坊第一交通(株)、中紀河南タクシー(株)、紀州鉄道(株)にそれぞれ200万円(上限)支給▽貨物自動車運送事業者に1事業者あたり100万円(上限)支給。10事業者程度想定。
 家庭への支援として照明器具をLEDに買い替える市民に対して1件あたり1万円(上限)支援。2000件の申請想定▽あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師ら施術所等支援で1事業者あたり20万円支給。40事業者想定▽中小企業者の中小企業信用保証料支援で20万円(上限)支給。5事業者想定。
 このほか、関係人口・交流人口創出、子育て、観光、移住定住に向けた「御坊ファン」を増やすための特設サイト開設費に750万円、中央公民館と市立図書館を安心して利用できる感染症対策等に1020万円を盛り込んだ。
 予算総額は1億4970万円で、地方創生臨時交付金で足りない1409万2000円は財政調整基金から取り崩す。


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籔内美和子美浜町長が再選出馬を表明 〈2022年6月16日〉

2022年06月16日 08時30分00秒 | 記事


「引き続き町政を担わせていただきたい」と
再選出馬を表明する籔内町長


 次期美浜町長選へ、現職・籔内美和子町長(59)=浜ノ瀬、1期目=が、出馬を表明した。15日に開いた6月定例議会一般質問で、北村龍二議員の質問に答え「現段階では、種をまき、芽が膨らんできたところと認識している。さらにヒマワリのような花を咲かせたい。町民のみなさまの信任を得られるなら、引き続き美浜町政を担わせていただきたい」と2期目への意欲を語った。

 籔内町長は「職員の皆様のご尽力で公約のほとんどを実現できた」と住民や議員の理解と協力に感謝を述べ、これまでに実現してきた事業、施策を報告。財政面では、就任当時8億6000万円だった財政調整基金残高を令和3年度末で16億円超にまで積み増し「令和3年度からやっと事業が進みだした」と続けた。
 今後実現したいこととして、書家・末廣博子さんから贈られた、ひらがなの「ありがとう」を組み合わせて記した「愛」の作品を掲げ「愛ある優しい町づくりがしたい。引き続き、『強く』『優しく』『美しい』まち美浜-のスローガンで町政を進めたい。町政施行70周年は私が指揮を取りたい」と力を込めた。
 籔内町長は昭和56年3月、御坊商工高校商業科卒。昭和57年1月に美浜町職員となり、平成24年4月から中央公民館長兼図書館長、平成26年4月から住民課長、平成30年4月から健康推進課長を務めた。
 定年まで4年3カ月を残して役場を退職し「より風通しの良い役場を実現したい」と、前回町長選へ出馬。3選を目指す現職を、511票の差で破り初当選。県下初の女性首長となった。
 就任後は,「『強く』『優しく』『美しい』まち美浜」をスローガンに、18歳までの子どもの医療費無料化など子育て支援、社協お買い物サロン実施や外出支援事業の対象者拡充など高齢者対策、防災面では上田井地区津波避難施設整備などの実現に邁進。新型コロナウイルス対策として、全町民に1人1万円分の「みはま応援商品券」配布などに取り組んだ。ふるさと納税寄付金は、令和2年度で10億円を突破するなど大幅に拡大。今年4月には役場の機構改革も行った。


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山名由良町長就任初の懇談会 〈2022年6月15日〉

2022年06月15日 08時30分00秒 | 記事


懇談会スタート。山名町長があいさつ


 由良町政懇談会が13日からスタート。トップは神谷区で、町からは山名町長ら9人が訪れ、集まった住民26人に今年度の町の施策を説明し、町政へ意見・要望を聞いた。

 山名町長が令和2年5月に就任以来初の懇談会で、座談会形式で実施。神谷老人憩の家で開き、町長、岡本副町長、寒川教育長、総務政策課など6課の課長が出席。
 町長は「コロナで皆さんの声が聞けない中、意見箱を設置し、要望・意見を入れて頂きました。皆さん方の前でこういう形で(懇談会を)やるのは初めてで、今日が最初です。忌憚のない意見を願いたい」とあいさつし、町総合戦略に基づき今年度の新規・拡充事業を4つの目標や項目に沿って説明した。
 この後の意見交換で住民から「来年度、町内3小学校の統合で廃校する2小学校の跡地活用について具体策はあるのか」などの質問、「神谷地内にほとんど使用されていない(農業用)ため池がある。災害時に危険なので埋め立ててほしい」「草が生えるので、(統合により)廃校後の管理をお願いしたい」など要望が出た。
 執行部は、廃校後の跡地活用について具体的な話はない、ため池については考えたい-などとし、空き家対策の実績にもふれた。町政懇談会は8月19日の大引区まで町内19区を対象に各地区を回る計画にしている。


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御坊市内初 サテライトオフィス(上野)1月開設  整備事業者選定、活性化に期待 〈2022年6月14日〉

2022年06月14日 08時30分00秒 | 記事


サテライトオフィス完成イラスト図


 御坊市は13日、関係・交流人口創出事業の一環で国の交付金を活用したサテライトオフィス等開設支援事業の補助対象事業者を発表。同事業者が名田町上野に都市部からの進出企業、地域住民らコワーキングスペース利用者が利用するサテライトオフィスを整備、運営する。地域の事業者や住民との交流、連携を図り、地域を盛り上げる人材育成等にも取り組むことから市は「移住定住の促進、雇用の拡大など市の活性化につながる」と期待している。
 
 コロナ禍でテレワーク活用が拡大していることを受け、市内に都市部の企業向けサテライトオフィスを用意しようと、利用頻度の少ない公共施設の利用を検討していたが、適当な施設がないため、国の交付金を活用してサテライトオフィス等を開設、運営する民間事業者を支援するための補助事業をつくり、全国の法人を対象に公募した。
 県内外から3社の応募があり、プレゼンテーションなど審査を行い、国や全国自治体をパートナーに全方位分野に関わる調査・政策立案・事業実施等を展開している「ランドブレイン(株)大阪事務所」=山北知所長、大阪市=と、名田町でスターチスやスイカなど農業生産事業を展開している「コロナ農業生産(株)」=上野和人代表取締役、御坊市名田町上野=の「ランドブレイン・コロナ農業生産事業共同体」を選定した。
 サテライトオフィスは国道42号沿い、ローソン御坊名田町店向かいにあるコロナ農業生産(株)のオフィススペースを2階建てに改修、増設。1階には地元住民や観光客らが仕事をできるコワーキングスペースをつくり、利用者と地域の事業者、住民が交流できるコミュニティスペースとして活用する。
 2階には4室(完全個室)のサテライトオフィスやオンライン会議ができる大型モニターを設置した会議スペース、リフレッシュしたり、軽い運動ができる屋外スペースを設ける。屋上も設け、県の朝日夕日百選に選定された日高川河口など御坊の海を展望できるようにする。Wi-Fiを完備し、キャッシュレス決済システムも導入する。
 施設整備補助金として3000万円(全体整備費4500万円)、プロジェクト推進助成金として500万円を支援する。8月まで設計、9月から工事に入り、年末に完了。1月に竣工し、3月にかけて試験運営、4月から本格運営する。市企画課によると、サテライトオフィスへの進出企業は3社が候補に挙がっている。進出企業には100万円を助成する。
 名田町はスターチスなど花の産地で、国立和歌山工業高等専門学校もあり、進出企業やコワーキング利用者、地域の事業者、住民との交流を生み出すイベントやセミナーを月1回開く予定。農業者の困りごとを解決したり、農業の商品開発を進めたり、人材育成に努めながら地域の活性化を図るとともに、これら取り組みのノウハウを広く発信することで市全体の活性化につなげたい考え。


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市教委 御坊祭は財産、貴重な民俗文化  4年の学術調査終え、報告書刊行 〈2022年6月12日〉

2022年06月12日 08時30分00秒 | 記事


祭礼道具を写真入りで詳しく紹介


 御坊市教育委員会は10日、平成30年度から実施していた御坊祭民俗文化財総合調査事業の報告書を刊行した。御坊祭は「地域の財産、貴重な民俗文化」と位置づけ、文化庁や県教育委員会指導のもと、全国から民俗学や郷土史など各分野の専門家12人で調査委員会をつくり、事業期間を当初の2カ年から4カ年に延長し、総合的かつ詳細な学術調査を続け、後世に末永く残せる貴重な報告書を仕上げた。

 御坊祭(小竹八幡神社秋季例祭)は、国記録選択芸能で県無形民俗文化財の戯瓢踊、県無形民俗文化財の御坊下組の雀踊をはじめ、四つ太鼓、獅子舞、奴踊などが行われる日高地方最大の秋祭り。市教委は文化庁事業を活用して平成23年度から28年度にかけて御坊祭及びその奉納踊映像記録作成事業などを行い、映像資料を記録整理し、御坊祭ガイドブックを刊行した。
 調査で多彩な奉納芸能や小竹八幡神社の氏子組織、祭礼様式などが都市型祭礼の様相を示す典型例であることなどが明らかになった。御坊祭の歴史を含めた詳細な文化財調査が不十分だったことから文化庁や県教委の指導で、平成30年度から戯瓢踊の記録作成や御坊祭の歴史や芸能、行事など総合学術調査を始めた。
 全国から民俗学や郷土史、音楽学、歴史学、工芸・刺しゅうの専門家12人が集まり、御坊祭民俗文化財調査委員会(委員長・吉川壽洋県文化財保護審議委員会委員長)を設置。各組や個人で所有する祭礼関係の古文書調査や資料収集▽屋台、四つ太鼓の実測図面作成、構造の特徴▽奴や先奴、乗り子、戯瓢踊、鬼の衣装の形状や素材の特徴、変遷▽祭礼踊りの伝播、狂言囃子物と戯瓢踊、元禄期の歌舞伎踊と奴踊▽獅子舞の囃子、道中囃子▽周辺の祭りでの出し物ごとの分布などの調査、祭礼道具の写真撮影等を行った。
 報告書には御坊祭の変遷や御坊祭の行事、御坊祭の芸能と音楽、御坊祭の祭礼道具、日高地域の祭礼など6章、総論、資料編からなり、総論では「歴史や全国的な事例と比較検討した上で、御坊祭は御旅所への浜下りを基層とし、加えて海路により、多様な芸能や祭礼文化を様々な時代に接取し、それらを組み合わせて独自な祭礼を作り上げていった非常に貴重な民俗文化である」と記している。
 報告書はA4版の402ページ、全ページフルカラー、付録DVD付。300部(非売品)つくり、関係者や県、市町村教育委員会等に配布する。市立図書館で閲覧できる。事業費は約800万円。弓倉正啓教育長は「多くの皆さまのご協力のお陰で報告書を刊行することができ、感謝申し上げます。この報告書が御坊祭の保存、継承の一助になれば幸いです」と話した。


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御坊総合運動公園人気、利用者4万人台に回復 キャンプ、ゴルフも売上過去最高 〈2022年6月11日〉

2022年06月11日 08時30分00秒 | 記事

家族連れに人気の御坊総合運動公園


 公益財団法人御坊市ふれあいセンター(柏木正之代表理事)の令和3年度事業実績書、収支計算書などがまとまり、10日に開会した6月定例議会で報告。コロナ禍の緊急事態宣言中に主要施設を閉鎖、利用制限したが、運動公園は過去3番目に多い4万人台を回復、キャンプ場は過去2番目に多い利用者で売り上げは過去最高、ゴルフ場は利用者、売り上げともに過去最高を記録するなど近場のレジャー施設として人気を集めた。

 コロナ感染予防で野口オートキャンプ場は約3カ月間休業、日高川ゴルフ場、御坊総合運動公園などは県外利用を制限したが、キャンプ場は京阪神を中心に人気が高く、日高川ゴルフ場や運動公園は近場のレジャー施設として地域住民の利用が増え、コロナの影響は前年度に比べて少なかった。
 キャンプ場はキャンプブームを追い風に「とにかく広い、きれい、近い」「キャンピングカーの聖地」を売りに知名度が上がり、休業明けから持ち直し、利用者は9206人と過去2番目に多く、休業がなければ過去最高を大幅に更新したのは確実。売り上げは1176万4900円で過去最高の元年度を上回った。
 ゴルフ場の利用者は9582人、売り上げは1362万5900円でともに過去最高を記録し、近場、手軽に利用できるゴルフ場として好調。割安の回数券販売やスタンプカード導入、シルバー会員導入、花まるコンペ開催などサービス向上に努め、市内だけでなく郡内、県内リピーターも増え、週末や祝日を中心ににぎわっている。
 子育て世代が気軽に集える交流拠点施設、各種大型・複合遊具が整備され「遊びの環境」が充実した御坊総合運動公園の利用者は過去3番目に多い4万277人。前年度2万1808人の2倍近く増え、4万人台を回復。有料遊具のサイクルモノレールは前年度比1325人増の1万1818人が利用。市民野球場は8314人(前年度比1022人増)多目的グラウンドは4855人(同832人増)だった。
 駅前駐車場は1万953台(自動車1981、自動二輪2768、自転車6204)で前年度比747台減った。コロナの影響でテレワーク推進による鉄道利用の減少や生徒数の減少、学校休業による利用減が大きいと見られる。収益は前年度より46万円の減収におさまり、赤字にはなっていない。今のところ料金値下げなどは考えていない。
 日高港新エネルギーパークはPR館利用者が4593人で前年度比546人増。ソーラーカーは令和2年から稼動していない。
 全体の収支は276万120円の黒字。キャンプ場、ゴルフ場、運動公園がいずれも増収したこと、支出を極力抑制したこと、県の飲食・宿泊・サービス業等支援金があったことが主な要因だという。


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関西電力送配電(株)が紀央館高校で初の出前授業


ロボフェス3年ぶりにフル開催 〈2022年6月10日〉

2022年06月10日 08時30分00秒 | 記事


3年ぶりにフル開催へ(写真は令和元年)


 きのくにロボットフェスティバル実行委員会(委員長・上西一永御坊商工会議所会頭)は8日、御坊商工会館で開き、第15回記念大会を12月18日に御坊市立体育館で開くことを決めた。コロナの影響でフル開催するのは3年ぶり。全日本小中学生ロボット選手権の決勝大会は17日、18日の2日間に分けて行う。国内の研究機関や大学・企業の最先端ロボットを招く例年人気の「スーパーロボットショー」なども実施する。

 全日本小中学生ロボット選手権は県内(6ブロック)近畿地区(兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、三重県)北海道・東北地区(宮城県)関東地区(栃木県)東海地区(岐阜県)中国地区(島根県)四国地区(徳島県)九州北地区(福岡県、佐賀県、熊本県)九州南地区(宮崎県)に加え、北陸地区(福井県)が参加。「御坊をロボットの甲子園にしよう」を合言葉に着々と規模を広げている。
 決勝大会はロボフェス当日にトーナメント方式で実施していたが、試合時間が長くなってスケジュールが押したり、遠方からの参加者は時間がなく表彰式に出席せずに帰っていたこともあるため、今回から2日間に分けて実施する。1日目は17日に御坊小体育館でリーグ戦方式で1チーム・個人が3~4試合行い、ベスト8を決める。2日目の18日は市立体育館で行い、ベスト8がトーナメント方式で順位を競う。
 フリーブロックのグローバルチャレンジ予選会は、例年通り前日の17日に市勤労青少年ホームで開く。海外勢として参加していた中国山東省の児童生徒はコロナの関係で参加しない。
 国内の研究機関や大学・企業の最先端ロボットを招く「スーパーロボットショー」は、トヨタ自動車(株)が第3世代のヒューマノイドロボットとして開発した「T-HR3」、(株)オリィ研究所が開発した「分身ロボットオリヒメ」などを候補に交渉する。
 今年の全国高専ロボコン大会上位チームのパフォーマンス、県内高校生対象の「きのくに高校生ロボットコンテスト」、御坊市少年少女発明クラブ展、小中学生発明コンテスト展「私たちのくふう展」、「わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展」のほか、新たに「高校生プログラミングロボットブース」を設けて県内高校生がプログラミングで制御した自律型ロボットの実演、展示を行う。


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屋内型真妻わさび生産始まる 旧比井小学校施設有効利用 〈2022年6月9日〉   

2022年06月09日 08時30分00秒 | 記事


LED照明による水耕栽培棚で育つ真妻わさび


 日高町の志賀小と統合して廃校となった旧比井小学校施設の有効活用で、大洋化学(株)=御坊市=が真妻わさびを使った屋内型生産事業として取り組みを始めた。今のところ、2教室を使っての栽培だが、葉の収穫で加工品販売につなげており、将来的には同所で1万株を目指している。このほか、共同申請による社会医療法人黎明会=同=が「比井崎地区まちづくりプロジェクト」を掲げて計画しており、さらなる有効活用が進む。

 大洋化学は高齢者や農業初心者にも取り組みやすい農業をと、2018年から屋内型水耕栽培システムを開発し販売。旧真妻村、印南町川又地区がルーツの真妻わさびの安定した生産を実現し、効率化に挑み、地域創生への取り組みとして、廃校となった比井小学校を利用した。
 真妻わさびは通常の品種と比べ、栽培期間が長く、年間を通して水温13℃、気温20℃以下の気候が必要で、自然災害や獣害被害が生じやすいなど栽培が難しい。LED照明の水耕栽培棚を活用して、クーラーを使って温度管理することで年間を通じた栽培ができるようにした。
 すでに地元雇用もして2教室で約2000株を栽培しており、収穫した葉を使ったジェノベーゼの加工品にして販売につなげている。以前から栽培システムで地ビールやチョコレートの活用もあり、辛味がなく風味を楽しめるわさび葉は県産品推奨制度「プレミア和歌山」に認定されている。
 今後、10月頃に5教室に広げ、栽培数を増やしていき、最終的に8教室の活用を予定。将来的に栽培期間の短縮、遠隔の栽培監視や制御も含めた実証試験場としての使用や、見学客の誘致、学生の学びの場としても活用したいという。
 旧比井小施設は利用法を求める声から、廃校利活用ニーズ調査を実施し、検討する1団体、8事業所が手を挙げた。これを受け、貸付期間5年間(双方合意で更新)で建物と敷地、グラウンドに分けた有償貸与による公募型プロポーザル選考の結果、建物と敷地の活用で、大洋化学(株)と共同申請の「比井崎地区まちづくりプロジェクト」を掲げる社会医療法人黎明会=御坊市=が参入した。
 黎明会は高齢者のコミュニティーの場の提供を目的に住民の利便性向上へ食料品や日用品、特産品などを並べた物販やカフェを開設。ヨガや体力づくり目的など介護予防教室を開き、健康寿命延伸の取り組みを進める。秋から冬頃のオープンを見込んでいる。
 両事業者とも地元雇用を予定し、地域振興の取り組みや地域貢献のボランティアも行う意向で町は「地域活性化への取り組みとして期待できる」としている。


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