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日高川町学校統廃合後の校舎問題、今年度は旧船着中解体に6千万円

2022年06月24日 08時30分00秒 | 記事


老朽化がひどく、景観も損なうほどの旧船着中校舎は今年度撤去へ


 日高川町は、児童生徒数の減少に伴う町立小中学校の統合問題の検討に入ったが、その一方で旧町村時代に統廃合された廃校舎が老朽化し、ほとんどの施設が再活用されずに残されたままの状態。町ではようやく昨年度から廃校舎等の撤去を始め、今年度は旧船着中校舎を解体(解体費6000万円)するなど本格的に廃校舎等の施設撤去に乗り出すが、3年度以内の解体予定校舎等は8施設あり、国の補助をを踏まえても財政的な負担は大きくなりそうだ。

 日高川町内には町立の小中学校9校、中学校4校あり、周辺市町の中では群を抜いて多い。児童生徒数が減少する中で、5年ほど前から保護者会などから統合への要望が出ていた。県下3番目に広い町面積を抱える中で統合問題に手つかずの状態だったが、和佐公生教育長就任後、積極的に町内小中学校の適正配置問題の検討が進められている。
 新たな統合問題が検討される一方、すでに旧町村で中学校を1校に統合した中津、美山両地区、小学校も1校に統合した中津地区では統廃合後の校舎や体育館などが、合併から17年が経過しても多数残る問題が放置されてきた。令和2年度に旧あやめ保育所園舎、昨年度は旧愛徳中体育館、かわべテニス公園旧クラブハウスを撤去したが、今年度に解体する旧船着中の校舎を含めて廃校舎や体育館は13施設が残る。
 このうち旧船着中はじめ体育館は、地元のイベントやスポーツ大会の会場として活用されており、今後も利活用する予定。一方で活用されず手つかずの校舎は雨漏りなど劣化が激しく、危険性も高まり、地域の景観を損なうほどに。来年度は旧寒川中校舎と給食室、令和6年度に旧高津尾小、川中一小、子十浦小、愛徳中校舎と林業センターの解体撤去に取り組む計画だが、さらに今後の統合問題の進展次第では廃校舎などになる施設が増える可能性が高く、施設の有効活用などの検討も併せて必要となりそうだ。


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