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参院選公示・和歌山選挙区(定数1)に現・新あわせて5人立候補 〈2022年6月23日〉

2022年06月23日 08時30分00秒 | 記事

 参議院通常議員選挙は22日に公示され、7月10日投開票に向け、18日間の選挙戦に突入した。和歌山選挙区(改選1)は、新党くにもり新人の谷口尚大氏(42)=印南町=、共産党新人の前久氏(66)=和歌山市=、自民党現職で5選をめざす鶴保庸介氏(55)=公明党推薦、岩出市=、NHK党新人の遠西愛美氏(37)=橋本市=、参政党新人の加藤充也氏(57)=和歌山市=の5人が立候補し、和歌山市内などで第一声を挙げた。自民現職に新人4人がどこまで迫れるか。21日現在の県内有権者数は79万8980人(男37万3850・女42万5130)。

(届出順)

谷口尚大候補
 印南町の地元でなじみのある川又観音で必勝祈願して出陣式を行い、谷口候補が支持者30人を前に「土地など和歌山の財産が中国などの外国資本に買収され続けている。印南町で育ち、家族、地域を守らねばと、この場に立たせてもらった。宝である次の世代の子どもたちに、何か残していくことが自分たちの責任。すばらしい資源がある和歌山には力がある。和歌山が目覚めれば、全国が目覚める。皆さんの力添えを頂きたい」と訴えた。
 政党基本施策で「国民の命と大切な人生を守り抜く!消費税ゼロ実現を!」をスローガンに国民の生活を豊かにする大型財政出動、デフレ化の消費増税絶対反対・消費税をゼロ%など掲示。提言目標に、資源を明け渡す経済政策からの脱却、観光資源の豊富な和歌山県からの内需拡大などをあげ、アピールする。
 この日は印南町内を街宣した後、田辺市の後援会事務所からJR紀伊田辺駅まで歩いて訴え、同駅前で街頭演説。和歌山市のJR和歌山駅や和歌山市駅前で街頭演説などもした。

前久候補
 「軍拡大合唱で戦争をする国するづくりをさらに進めるのか、憲法9条をいかして平和を進め国民生活を守り抜くのか、問われる選挙。自由と平和を貫き通す共産党を大きく躍進させて下さい」と力強く第一声。平和の問題に「ロシアの戦争に乗じ安倍元首相や維新の会が核共有と言い出し、さらに岸田政権は敵基地攻撃能力を提案、軍事費倍増も言っている。軍事と軍事の対決は破滅への道だ」と訴え、「一刻も早く核兵器禁止条約に参加し、外交の力で東アジアを平和にするのが日本の役割。軍拡大合唱にストップをかけ自由と平和を守ろう」と力を込めた。暮らしと経済については「冷たく弱い経済になった」と安倍・菅政治を引き継ぐ岸田政権を痛烈に批判。「国民にやさしく強い経済へ大転換」を強調し▽全国一律最低賃金1500円▽中小企業への支援強化▽年金削減ストップと社会保障充実▽消費税5%への減税ーなどに意欲を見せた。「国民本位で庶民の暮らしを守る政治にしよう。比例代表は共産党、選挙区は前に支援を」と訴えた。

鶴保庸介候補
 午前8時半過ぎからJR和歌山駅西口前で出陣式を行い、選対本部長の世耕弘成参院自民党幹事長ら県選出国会議員、仁坂吉伸知事、公明党県本部代表の多田純一県議、市町村長や議員、支持者が参集した。
 鶴保候補は「当選させていただければ政治家として大きな仕事をしたい。信なくば立たず。こうして多くの皆さんから叱咤激励を受け、必ずや勝利してご恩に報いたい。和歌山は大きく変わらなければならない。私達のふるさとが、あと50年後にゴーストタウンになることを誰も望んではいない。そうならないために私達も変わらなければならない。多少の痛みを伴っても前へ進まなければならない。そのお力添えをいただきたい。皆さんの先頭に立って走り、最後まで戦い抜く」と決意を述べた。
 中西孝紀・後援会連合会長は「圧倒的な勝利で国政の場へ」、世耕参院幹事長は「力を結集し、圧倒的なパワーを見せつけていただきたい」、仁坂知事は「多くの得票をいただきたい」と訴え、頑張ろう三唱で気勢を上げた。

遠西愛美候補
 初めにNHK党の活動について「NHK党はNHKスクランブル放送の実現、裁判をされた方の受信料の全額ご負担などに加え、新たに年金受給者の受信料無料化という公約を掲げていく」と強調。続けて「経済対策や新型コロナ対策、北朝鮮の拉致被害者救済などさまざまな政策を掲げている。中でも減税に関しては政府に対して強く訴えていく」とし、「コロナ禍もあり、経済成長がしにくい日本。一方で国民の負担ばかりが増えている。税率を下げることで国民の経済を活性していく、そして税収をアップさせていく。そういった流れを作り出していけるよう政府に働きかけていきます」と訴えた。
 選挙について「選挙には問題を解決していく力がある。地域をよくするために自分にできることを実行していく。そういうことで世の中は少しづつより良くなっていくと思う」とした上で、「多くの人に選挙や政治に目を向けていただきたい」と強めた。
 最後に「参議院選挙に勝ってNHKをぶっ壊す」と締めくくった。

加藤充也候補
 党名には「政治に参加する」という意味があり、メガバンク勤務時代に人間関係について学んだ経験から「少しでも世の中を良くしたいとの思いでここに立っている」と立候補の理由にふれた。
 党が掲げる3つの公約、教育▽食と健康▽国のまもりーを挙げ、日本は若者の自殺が多く息苦しい世の中になっていることから自尊心を持てる教育の必要性を訴え、未就学児のいる家庭に一人につき月10万円支給の子育て支援もPR。食と健康では、ガン誘発の薬剤使用の食材を輸入していることを指摘し、体に良いものを食べ健康になって医療費を大幅に削減し、削減した予算を活用して消費税ゼロを目指すと提案し、これらの実現が国のまもりにつながるとした。
 既存の政党と違ってしがらみがなく自由に意見を言えるのが強みとした上で「政治家や他人まかせにせず、皆さん一歩踏み出して政治に参加してほしい。そのプラットフォームが参政党。希望にあふれ、生き生きとした日本にしていきましょう」と支持を訴えた。


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