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紀州ファスナー工業(株)工場増設、御坊団地ほぼ完売 〈2018年3月20日〉

2018年03月20日 08時30分00秒 | 記事

工業団地に新工場増設(赤部分)青枠内は残区画


 御坊市塩屋町北塩屋の御坊工業団地に本社と工場を有する金属製品締結部品及び産業用ナット類製造の紀州ファスナー工業(株)=中江良一代表取締役社長=が、新たに同団地を購入し、工場を増設する。新工場の投資額は土地代を含めて約13億4000万円。来年5月操業予定で地元雇用創出や税収増が期待される。同団地には4社が進出し、今回で残面積は約2万1000平方メートルと完売まであと一息となった。

 紀州ファスナー工業(株)は事業規模拡大や生産能力向上に向けた一貫生産体制を構築するため、御坊工業団地の約6万2628平方メートル(のり面含む)を購入。平成25年から第一工場の金属製品締結部品等の表面処理工場(面積3092平方メートル)、26年から製品素材の伸線加工工場(面積1967平方メートル)を操業。高い技術力を生かした製品を数多く手がけ、業界トップクラスの収益性を誇る県内優良企業。
 今回、品質及び生産性の一層の向上を図るため、素材の伸線加工から表面処理加工、製品梱包に至るまでの一連の生産工程の内製化をさらに進めるため、現工場西隣のA区画4万5764平方メートルのうち2万1881平方メートルを購入し、素材の伸線工場となる御坊第二工場(延べ床面積7260平方メートル)を増設する。投資額は土地代、建物・機械設備を含めて約13億4000万円。来年5月操業予定で新規地元雇用は3年間で正社員20人を予定している。
 同社はナット、圧造・鍛造部品を世界の自動車メーカーをはじめ、住宅産業や機械産業、電機産業、建築産業など幅広い産業界に「KISHUブランド」として提供。主に自動車用、建築用に供給される金属製締結部品、産業用ナット類を製造し、経産省の平成19年「元気なものづくり300社」に選ばれたほか「グッドカンパニー大賞・優良企業賞」なども受賞。29年9月期の売上高は38億3633万円。正社員91人。
 増設にあたり、柏木征夫御坊市長は「本市への工場増設を決定いただきましたことは大変喜ばしいことで心より感謝申し上げます。紀州ファスナー工業(株)のますますの発展を期待するとともに、末永く操業していただけるよう、できる限り支援していきたい。工場増設が弾みとなり、地域経済の更なる発展につながるよう今後も県と連携しながらトップセールスを含めた企業誘致活動を積極的に展開したい」と話した。
 御坊工業団地にはアズビル金門和歌山(株)、恵和(株)、藤本製薬(株)、紀州ファスナー工業(株)の4社が進出。今回で全体の94%が売却・賃貸済みとなり、残面積はA区画2万1066平方メートルと完売まであと一息。仁坂知事は19日の記者会見で今回の工場増設を発表するとともに御坊工業団地、紀北橋本エコヒルズ、紀の川市北勢田工業団地がぼぼ完売となったのを受け、企業立地奨励金制度を拡充して新たに県外からの転入雇用者も対象に加えることを明らかにした。


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日高町長選に出馬を予定している松本町長後援会事務所開き 〈2018年3月18日〉

2018年03月19日 08時30分00秒 | 記事

頑張ろうコールで気勢をあげる松本町長(中央)ら


 任期満了(5月10日)に伴い、4月17日告示、22日に投開票が行われる日高町長選に出馬を表明している、現職の松本秀司町長(62)=志賀、当選1回=の後援会事務所開きは17日、日高中学校近くで行われた。支援者ら300人(主催者発表)を前に松本町長が「笑顔で健康に暮らせる町づくりを」と再選への決意を示し、頑張ろうコールで気勢をあげた。

 日高中学校前の事務所横の空き地で行い、上田充宏後援会長が「大勢の人に参加していただき誠にありがとうございます。1期目同様、2期目、3期目を目指して全力で応援し支えていきます。皆様方にも最後まで松本秀司にご支援をお願いしたい」とあいさつ。
 仁坂吉伸後援会の木村雅人事務局長が仁坂知事のメッセージ、二階俊博自民党幹事長秘書の二階俊樹氏が二階幹事長のメッセージを代読し、自民党県連の吉井和視幹事長、連合和歌山の臼杵豊副会長、冨安民浩県議、坂本登県議、中村裕一県議、日高郡町村会の森下誠史会長が祝辞を述べた。
 松本町長は「選挙に勝利して当選した次の日に早速公務が始まりました。息つく暇もなく、町長は大変な仕事だなと感じながら、誠実と実行をモットーに笑顔で健康に過ごせる町づくりに取り組んできたが、あっとういう間の4年間だった。これまで温かいご支援、ご協力をいただき、さまざまな事業を展開できましたが、公約ではできたこともあるし、できなかったこともある。若い人に住んでいただき、人口を増やすことをまず先にやってきた」と述べ、18歳までの医療費無料化や2カ所の学童保育所整備など子育て支援策、日高中大規模改修など教育環境整備といった成果をあげ、東南海・南海地震対応では避難路、避難広場充実など課題もあげた。
 そのうえで「町外から来ていただけるように笑顔で健康に暮らせる安心、安全な町づくりを進めていきたい。経験をもとに皆さんとともに汗と知恵を出し合いながら、住民の幸せに向かってまい進していきたい。皆さんの力強いご支援を引き続き、お願いし、誠心誠意、町民のために頑張っていく」と決意を表した。
 町長選には松本町長以外に新人擁立の動きもなく、無風状態で無投票の公算が大きい。
 事務所の住所は同町志賀106、電話は0738・63・1201、080・3821・5921。


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由良町スポーツ賞に山本佳生(拳法)高瀨宗一郎(野球)君 〈2018年3月17日〉

2018年03月17日 08時30分00秒 | 記事

 平成29年度由良町スポーツ賞の受賞者が決まった。功労者の該当者はなく、スポーツ賞は山本佳生君(和拳連御坊支部、由良小2年)、高瀨宗一郎君(智辯学園和歌山高2年)の2人、スポーツ奨励賞に11人と2団体が選ばれた。全国や近畿大会、県大会で顕著な活躍を見せた選手たちの功績をたたえる。表彰式は25日午前9時30分から町役場3階大会議室で開く。

 スポーツ賞に選ばれた山本君は第72回国民体育大会デモンストレーションスポーツ日本拳法小学2年生の部で第3位。高瀨君は所属の智辯和歌山が平成29年度秋季近畿地区高校野球大会県予選で優勝、近畿地区大会で準優勝の好成績を収めた。
 スポーツ奨励賞は次の皆さん。カッコ内は大会当時の所属。
 西川透充(和歌山日高ボーイズ・由良中3年)第47回日本少年野球春季大会県支部予選優勝▽小林白彪(同・同)同▽榎地亨介(同・同)同▽中野貴雄(箕島高2年)県高校柔道新人大会男子団体優勝▽岸辺大翔(同)同新人大会男子個人100キロ超級優勝▽寺井琉斗(同3年)県高校総体柔道男子団体優勝。
 寺下公貴(和歌山北高2年)県春季陸上競技選手権大会男子共通4×400R優勝▽石方天海(紀央館高2年)第50回県高校ユース陸上競技対校選手権大会男子2年砲丸投優勝▽白樫蓮(同3年)平成29年度県高校総体弓道個人優勝。
 松下羽衣(耐久高3年)同高校総体バドミントン女子ダブルス優勝▽松下真衣(広川ジュニア・衣奈小5年)第26回全国小学生バドミントン選手権大会県予選会5年以下女子ダブルス優勝▽由良アタッカーズ(橋本萊生、中本鷹道、岩下義哉、林建亨、林奎演)第37回全日本バレーボール小学生大会県決勝大会小学生男女混合優勝▽由良みなと(浅山朝子、志賀幸子、長浜勝子、坂上茂代、神野良子)全国選抜ゲートボール大会県予選会シニアレディース優勝。


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日高川町スポーツ賞に五味登以君(バレー)井戸良君(陸上) 〈2018年3月16日〉

2018年03月16日 08時30分00秒 | 記事

 平成29年度日高川町スポーツ賞と同奨励賞の受賞者が決まった。スポーツ賞には、開智高校男子バレーボール部で全国高校総体準優勝の五味登以君(小熊)と、大成中陸上部でジュニアオリンピック円盤投げで5位入賞などの井戸良君(千津川)が選ばれた。奨励賞には全国大会規模の大会に出場するなどした個人17人と1団体が受賞。表彰式は23日午後4時から町農改センターで行う。

 スポーツ賞は、町のスポーツの健全な普及発展に貢献のあった人、または全国規模の大会で優秀な成績を収めた競技者などに贈られ、町誕生以来の受賞者は31人となった。
 五味君は、山形県で開催した高校総体2017(インターハイ)の男子バレーボールで、県代表として出場した開智男子のメンバーで初の準優勝。2年生ながらレフトエースとして予選、決勝トーナメント初戦から決勝戦までフル出場し、同校過去最高の全国2位に大きく貢献した。出場42校から選ばれる優秀選手(10人)にも輝いた。
 井戸君は、第44回全国中学校体育大会陸上競技、共通男子砲丸投げで県新記録の14メートル69をマークし全国5位入賞を果たした。横浜市の日産スタジアムで開催した第48回ジュニアオリンピック陸上競技大会共通男子円盤投げでも5位に入賞するなど全国の舞台で大活躍した。
 スポーツ奨励賞は、高校生が全国大会出場、小中学生は県規模以上の大会で優勝した人が選考の対象となる。今回を含め、町誕生以来の受賞者は14団体と個人201人になった。 
 スポーツ奨励賞受賞者の主な成績は次のとおり。
【スポーツ奨励賞】髙川進(箕島球友会・土生)全日本クラブ野球選手権大会優勝▽岡奈津美(羽衣国際大・小熊)全国都道府県対抗女子駅伝出場▽平松知奈(紀央館高校・初湯川)全国高校選抜ホッケー大会ベスト16▽林美侑(同・川原河)同▽西川侑季(紀央館高・山野)全国高校総体弓道女子団体戦6位▽遠藤麻由(日高高・皆瀬)住吉大社全国弓道大会学生女子団体の部3位▽原亜侑佳(同・坂野川)同2位▽坂田葵(同・和佐)全国高校弓道選抜大会男子団体の部出場▽松下紗良(和歌山南陵)全国高校総体空手道競技女子個人形出場▽木下真衣(同)同▽角希美(和高専・蛇尾)全国高専体育大会バレーボール女子の部出場▽西川史礁(日高ボーイズ・山野)日本少年野球春季全国大会ベスト16▽原怜由(同・三百瀬)同▽柏木翔馬(御坊ボーイズ・松瀬)関西秋季大会中学生の部優勝▽上畑真由(大成中・鐘巻)県春季陸上競技選手権大会共通女子3000メートル1位▽上畑陸(川辺西小・同)県小学生陸上競技選手権大会小学6年男子800メートル1位▽日野玲心(川辺西小・蛇尾)全国ミニバスケットボール大会出場▽大成中男子陸上競技部、県中学総体学校対抗男子総合優勝。


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ロボフェス(御坊市)ロボカップjr(和歌山市)2大会開催で「和歌山を聖地に」 〈2018年3月15日〉

2018年03月15日 08時30分00秒 | 記事

ロボフェスのキャラクターも載せた
ロボカップジュニアのポスター


「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2018和歌山」が、31日と4月1日に和歌山市の和歌山ビッグホエールで開かれる。19歳以下のジュニア選手が作った自律ロボットの国際的競技会で、世界大会への出場権かけて毎年ジャパンオープンと称した国内大会を開催。今年は和歌山市で初開催され、全国200チーム500人が参加。当面3年間継続する方針で、御坊市の「きのくにロボットフェスティバル」と連携して「和歌山県をロボットの聖地に」と意気込んでいる。

 ロボカップは「2050年までにサッカーのワールドカップチャンピオンに勝てる、自分の判断で動くことのできるヒューマノイド型ロボットのチームをつくる」ことを目標に、1997年に名古屋市で第1回大会が開かれ、その後世界各地を回り、競技分野や規模を拡大。昨年は20年ぶりに名古屋市で開かれ、世界約40カ国・地域から約3000人が出場した。
 ジュニアは19歳以下が対象で(1)1チーム2台ずつのロボットがゴール得点を競うサッカー競技(2)ロボットが周囲の状況を判断しながら迷路をたどり、被災者を救助するレスキュー競技(3)ロボットがダンスや演技などを披露するパフォーマンス型競技-などを実施。勝者は6月にカナダ・モントリオールで開かれる「ロボカップ2018世界大会」への出場権を獲得する。
 和歌山市を中心に県や和歌山商工会議所などで開催委員会を設置。当面3年間継続させるが、4年後の継続も視野に入れている。
 御坊市のロボフェスは手動ロボット(一部自動ロボット)の競技大会に対し、ロボカップは人工知能による自律移動ロボットの競技大会と手法は異なるが、次代を担う子どもたちに「ものづくり」への関心を持ってもらうなど将来を担う人材育成はもとより、産業の振興や地域経済活性化などの目的は共通しており、ロボフェスの運営ノウハウを提供したり、競技大会を視察・PRするなど協力。
 今年で12年目を迎えるロボフェスは、実行委員会長を務める仁坂知事が「御坊をロボットの甲子園にしよう」と言い続け、メーンの全日本小中学生ロボット選手権は国内勢に加え、一昨年から中国の海外勢も参戦して規模を拡大中。今回新たに和歌山市のロボカップジュニアが加わることで関係者は「2つの競技会開催で和歌山県をロボットの聖地に」と意気込んでいる。


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印南SA日高観光物産センター(株)売上、入場者とも過去最高確実 〈2018年3月14日〉

2018年03月14日 08時30分00秒 | 記事

業績が好調な日高観光物産センター
(平成27年にリニューアルした上り線施設)


 印南町西ノ地、阪和自動車道印南サービスエリアで運営する日高観光物産センター(株)の業績が好調だ。今年度の2月までの総売上高は上り線施設が1億8775万円と前年度比16%増で過去最高を記録した前年度の1億9443万円を上回るのは確実な状況。入場者数もすでに過去最高の前年度を上回っており、上下線合わせた入場者数40万人突破は微妙なところだが実現すれば初の40万人達成となる。

 同センターは平成18年4月に上り線をオープン、下り線は4年後の22年4月にオープンした。業績は順調だったが、平成27年に上り線施設をリニューアルしたことや高速道路がすさみ町まで延伸、またテナント業者の営業努力などもあり27年以降はこれまで以上の好調ぶり。前年度は上下線施設ともに売上高、入場者数とも過去最高を記録したが、今年度はさらに上回る勢いだ。
 特に上り線の業績が好調で、売上高は6月が前年度比30%増だったのをはじめ全月で前年度比を上回った。入場者数も8月の3万5299人を最高に2月までの累計が21万6792人で、過去最高だった前年度の21万452人を1カ月残してすでに上回っている。
 上下線合わせての入場者数40万人突破をめざしているが、2月末現在で36万7120人と達成できるかは微妙なところ。年度ではなく年間実績となる県に提出する観光客動態調査報告では平成29年は40万人を突破している。
 業績が好調となっていることについて、代表取締役の日裏勝己・印南町長は「みんなが努力している結果で本当にうれしい限り。私たちの目指すところは、設立目的である日高地方の振興であり、地元特産品の全国に向けての販路拡大や観光名所、伝統文化の伝承である。今後もさらにより充実した事業展開を進めていきたいと思っている」と喜んでいる。


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印南町若手職員が防災資機材の点検や避難路の確認 〈2018年3月13日〉

2018年03月13日 08時30分00秒 | 記事

避難階段の清掃を行う

避難誘導標識を雑巾で拭いて汚れを取る


 印南町は東日本大震災から7年目を迎えた11日、避難路の確認や避難誘導標識、海抜表示板、ソーラー避難誘導灯など防災資機材の点検を行った。同町は毎年、東日本大震災の教訓を踏まえ「あの日を忘れない 安全・安心な町づくりをめざして」として職員の参集訓練などに取り組んでおり、今年は若手職員22人が避難経路など地域の実情把握に努めながら取り組み、地震発生時間の午後2時46分には訓練現場で黙とうし、災害時に「犠牲者を一人も出さない、出させない」との思いを新たにした。

 職員は沿岸地域の印南、切目地区で、歩いて避難路を確認したほか、海抜表示板や避難誘導標識、ソーラー避難誘導灯などが正しく表示されているかを目視し、汚れなどを拭き取った。印南小付近にある避難階段ではほうきで掃いたり、手すり拭いたり清掃した。また、災害時などに役場と連絡が取れる双方向通信施設のアンサーバック機能付き防災行政無線防災無線を使っての通信訓練も行った。
 印南避難センターでは町赤十字奉仕団(笹野久代委員長)と協力し炊き出し訓練も行い、災害発生後の炊き出しに使用できる「かまどベンチ」を使って湯を沸かし、同センターに備蓄しているアルファ米を試食した。
 山間部の真妻地区在住で沿岸地域の土地勘があまりない新谷勇さん(産業課)は「自分の出身地域ではなく、知らないこともあり、今回の訓練を通じて避難路の確認などができてよかった」、川口朋暉さん(総務課)は「避難路となっている場所を実際に通ったことで、危険な個所や狭い通路などを確認できた」。新井克矢さん(教育課)は「避難路の確認を行ったことで、普段何気なく歩いていた道でも着眼点が変わったと思う」と話した。


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日高総合病院にホスピタルローソン県下初出店、4月オープン 〈2018年3月11日〉

2018年03月12日 08時30分00秒 | 記事

日高病院に出店のホスピタルローソン(イメージ)


 御坊市外5ヶ町病院経営事務組合が経営する国保日高総合病院(曽和正憲院長)に大手コンビニ「ローソン」が出店する。現在の売店は手狭なため、広い空き部屋を活用することで品数、サービスを充実させるとともに患者と家族、病院スタッフの憩いの場も設け、患者満足度アップやサービス充実につながると期待している。ローソンは他社に先駆けた「ホスピタルローソン」を全国200店舗以上で展開し、県内は日高病院が初出店。県内公的病院へのコンビニ出店も初めて。4月2日オープンを予定している。

 現在の売店は一般病棟1階にあり、患者や病院スタッフらが利用しているが面積が58平方メートルと狭く、車いすの人が入れば身動きできないなど問題があった。売店近くにあった臨床検査科が昨春、心血管センターに移転したのに伴い、300平方メートルの部屋が空いたため、有効活用を検討する中で売店の移転を決め、プロポーザル方式で出店業者を公募。3社の応募があり、プレゼンテーションの結果、ローソンに決まった。
 病院によると3社とも甲乙付けがたかったが、公共料金支払いや銀行ATM、ネット商品の店頭受け取り、郵便ポストなどサービスが充実していたローソンが「総合的に良かった」という。契約(5年間、更新あり)を済ませ、現在は部屋を改装中。店舗面積は254平方メートルと広く、売り場コーナーでは車いすでもゆったり買い物でき、患者のニーズに沿った医療用商品を充実させ、品物も街中と変わらない豊富な品揃えで、人気の弁当は日替わりも検討している。
 弁当を食べたり、コーヒーを飲むなどくつろげる「イートインコーナー」も広く、4人掛け10テーブル、1人掛け(カウンター方式)12席あり、最大52人利用できる。病院内に憩いの場として利用できる空間がないため、見舞いに来た家族や知人とくつろげなかったり、飲食できる場所もないため、病院スタッフは自分の職場に持ち帰って食べていたが、今後は患者と家族、病院スタッフが気軽にくつろげる場として人気を集めそう。
 4月2日オープンを予定し、営業時間は午前7時から午後7時まで。年中無休。畑忠良事務長は「以前から患者と家族が面会したり、くつろげる場所をつくりたかったので、ようやく実現でき、うれしい。患者サービスの充実や患者満足度向上、病院スタッフの福利厚生につながると期待しています」と話している。


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4月8日 おんぱくプレイベントで高校生プレゼンツ「神佛対談」 〈2018年3月10日〉

2018年03月10日 08時30分00秒 | 記事

神佛対談のポスター


 4月14日から5月13日まで30日間にわたり御坊市、日高郡全域を舞台に開催する「御坊日高博覧会(おんぱく)2018」で、4月8日に道成寺客殿で高校生おんぱく部プレゼンツによるプレイベント「神佛対談」を実施する。

「神側」として御坊市小竹八幡神社の小竹伸和宮司、「佛側」として道成寺の小野俊成住職が対談。おんぱく部メンバーが、高校生らが疑問に思っている神社と寺の関係、神と仏について知りたいと企画。小竹宮司と小野住職がこの異例の対談企画を快諾した。対談では小竹宮司、小野住職がおんぱく部メンバーの疑問や質問に答え、神佛についてディスカッションする。ポスターは東京六大学野球の早慶戦をイメージ。小竹宮司は「高天原に神留坐す」、小野住職は「一切衆生悉有仏性」と闘志を燃やしている。午後1時からで入場無料。受け付けは18日から。当日は道成寺は花まつりで参拝と花も存分に楽しめそうだ。
 おんぱく開催期間中は、高校生おんぱく部プレゼンツとして、道成寺で「春の門前町謎解き巡り」と小竹八幡神社で「学生限定1日巫女舞体験」の2つのプログラムを予定している。


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第8回日高川町フォトコンテスト大賞に権神貞夫さん(美浜町)の「大蛇」 〈2018年3月9日〉

2018年03月09日 08時30分00秒 | 記事

大賞に選ばれた権神さんの「大蛇が行く」

金賞・丸山さんの「ハート」

銀賞・児玉さんの「お手伝い」

銀賞・横出さんの「竹灯籠」


 日高川町観光協会が、写真を通じて町の素晴らしさを再発見し、観光PRなどを目的に開催している第8回フォトコンテストの入賞者が決まり、大賞には、道成寺鐘供養会式のジャンジャカの大蛇が石段を駆け上がる姿を撮影した権神貞夫さん(62)=美浜町田井=の「大蛇が行く」が選ばれた。金賞には丸山佳子さん(日高川町)、銀賞には横出一夫さん(御坊市)と児玉有一さん(日高川町)が入賞したほか特別賞に2点を選んだ。
  
「日高川町の魅力」をテーマに、日高地方を中心に27人から60点の応募があった。今回は農林水産業や日々の生活などの作品応募を呼びかけたが、例年同様に祭礼や道成寺などが多く、観光協会員が選考した。
 大賞を獲得した権神さんの「大蛇が行く」は、4月に道成寺で行われる鐘供養会式の名物・ジャンジャカ踊りの大蛇をとらえた作品。蛇が吐く硝煙を避けてくっきりと蛇が写る姿が評価された。賞金3万円と副賞の産品が贈られる。
 金賞(賞金2万円と副賞)には、ハートの形に見える針葉樹の中心に紅葉の木々が写る光景を撮影した丸山さんの「ハート」。銀賞には寒川で開催された竹キャンドルを撮影した横出さんの「竹灯籠」、寒川でコウゾの皮はぎを手伝う子ども達の様子をとらえた児玉さんの「お手伝い」が選ばれた。特別賞に下阿田木神社のお弓神事を撮影した中村武さん(有田市)と雪化粧した道成寺境内を撮影した松下芳史さん(日高町)が入賞し、町特産品が贈られる。
 応募作品は町のPRポスターや観光パンフレットなどに使用される。 
 2018年作品募集 「日高川町の暮らし(農林水産業、日々の生活など)」をテーマに、来年1月末まで作品を募集する。
 今年3月から来年1月末までに撮影した作品が対象で、1人3作品まで応募できる(入賞は1人1点)。
 応募方法は、専用の応募用紙か写真裏面に、題名、撮影場所、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を記載して日高川町役場内町観光協会事務局へ。問い合わせは、町役場企画政策課内事務局(電話22・2041)へ。


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