色鮮やかなスターチスが出荷の最盛期を迎えている
全国屈指の生産量を誇る御坊市のスターチスが出荷の最盛期を迎えている。生産者は、品質の良い色鮮やかな花を出荷するため、出荷作業に大忙しだ。出荷作業は、6月ごろまで続く。
名田町上野地区では、JA紀州花き花木部会のスターチス部会長の斎藤喜也さん(36)が、白、黄、ピンク色のスターチスの出荷作業に追われている。同地区内のビニールハウスと鉄骨ハウス(合計園地約1ヘクタール)で栽培した、和歌山県オリジナル品種の「紀州ファインパール」と「紀州ファインイエロー」、さらに斎藤さんオリジナルの「ナンシー」など、凍らない程度に丁寧に温度調整し、丹精込めて育てた品が並んだ。
JAによると、今年は、栽培初期は例年より涼しく生育は良かったが、台風や長雨の影響で生育が遅れたため、昨年末の出荷量は平年よりやや少なかった。年明けより気温は低温期が続いたが、その後天候が回復し平年並みで、やや多めの出荷量が見込めるという。出荷は主に、京阪神や関東方面が中心となる。
年間の販売目標は、御坊市(栽培面積43ヘクタール)で4230万本、昨年の実績は3810万本。3月中では、830万本を見込んでいる。印南町(同14ヘクタール)では、1100万本を目標としており、3月では、300万本を見込んでいる。
スターチスは、日持ちが良く、ドライフラワーや彼岸の仏花として人気。最近では、フラワーアレンジやハーバリウムに使われることも多いという。
斎藤さんは「全体的に良い出来。安定供給していけると思う。ブランド力を高めるため、品質の良い物を出荷していきたい」と話している。
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