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EEパークPR館4月からふれあいセンターに管理委託 〈2018年3月4日〉

2018年03月05日 08時30分00秒 | 記事

今月末で御坊市に移管されるPR館


 御坊市は、今月末に関西電力(株)から日高港新エネルギーパーク「EEパーク」PR館の無償譲渡(移管)を受ける。PR館、研究施設、公園施設のすべてが市の管理となり、PR館についても研究施設、公園施設同様に4月から市ふれあいセンター(公益財団法人)に管理委託する。昨秋、日高港が全国103カ所目の「みなとオアシス」に登録されており、PR館を御坊の魅力発信や交流の拠点施設として隣接の日高港塩屋緑地「Sioトープ」とあわせて有効活用する。

 EEパークは全国初の次世代エネルギーパーク(国認定)として関電が整備して平成19年10月オープン。経済産業省「新エネ百選」にも選ばれ、平成28年度末の累計来館者数は18万人を超えている。敷地面積は9900平方メートル。PR館のほか、太陽光発電など研究施設、ソーラーカーコースや芝生広場の公園施設がある。公園施設はオープン時、研究施設は5年間の研究期間が終わった平成24年に、それぞれ関電から市に寄付され、市ふれあいセンターに管理委託している。
 昨年11月にEEパークを代表施設とする日高港が国の「みなとオアシスごぼう」に登録されたのを機に、市が関電にPR館の無償譲渡を申し入れ、3月末で移管、4月から市が管理運営することが決まった。4月1日から公園施設、研究施設同様に市ふれあいセンターに管理委託するため、開会中の3月定例議会に指定管理者に指定する議案を提案。PR館分の年間委託料は約1000万円で、人件費や維持費に充てられる。
 現在は館長を含む4人体制で運営しており、移管後もこの体制を引き継ぐ考えで、3人程度の臨時職員採用を予定。市は「EEパークを一体的に運営、発展的に活用することで日高港エリアのさらなる活性化を図りたい」とし、情報発信拠点として展示コーナーの充実、各種観光ツアーや宮子姫みなとフェスティバルなどイベントでの活用を考えているが、PR館の来館者は年々減少しており、今後の活用策が大きな課題。議会からも「知恵を出してほしい」との要望があり、ふれあいセンターと具体的な取り組みを協議する。
 PR館は壁式鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造り)平屋。エコロジーの「e」をモチーフした外観で建築面積260平方メートル、延べ床面積227平方メートル。館内中央に「未来の街、未来の暮らし」をモチーフした高さ数メートルのオブジェを設置し、様々なな仕掛けでエネルギーの仕組みを紹介。実験や講演などを行う交流コーナー、発電システムや市を紹介する展示コーナー、屋上展望コーナーがある。


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