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湯川中学校グラウンド供用開始 26億円、7年要した改築事業完了 〈2018年3月7日〉

2018年03月07日 08時30分00秒 | 記事

グラウンド整備が終わり改築事業が完了した湯川中


 御坊市立湯川中学校のグラウンドなど屋外教育環境整備工事が2月末で完成し、今月から供用を始めた。グラウンドは約9000平方メートルあり、部室や体育倉庫、バックネット、鉄棒、砂場のほか、北西の角に地域用の防火水槽も設けた。工事費は1億3252万円で施工は(株)小林建設=野口、松本尚之代表取締役=。グラウンドの完成で、平成23年度から総事業費約26億円を投じた改築事業は終わり、最高の学習環境がすべて整った。

 旧施設は昭和42年建築で市内中学校で最も古く、地元の湯川小中学校校舎改築推進委員会を中心に早期改築を要望し、23年度に事業着手。23年度からJR御坊駅前住宅団地用地に公式試合用のテニスコート3面(砂入り人工芝)や第2グラウンド(約3000平方メートル)トイレ、駐車場を整備したあと、25年度は小松原Ⅱ遺跡・湯川氏館跡発掘調査を行った。
 26年度~27年度に校舎と屋内運動場の建設工事を行い、28年4月から新施設で授業を開始。校舎は鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積4116平方メートルで旧校舎より1・5倍弱広い。普通教室15室やコンピューター室など特別教室23室すべてに空調設備を設置し、バリアフリー対応でエレベーターも設置。
 内装の床や壁をはじめ下駄箱や収納庫など家具、手すりなどいたる所に紀州材を使用。防災対策で外付け階段を設け、屋上に350人程度が避難できるスペースを設けたほか、備蓄倉庫も整備して大規模災害時の防災機能を強化した。
 屋内運動場は鉄筋コンクリート造り平屋で、延べ床面積1200平方メートル。旧施設より2倍以上広く、屋上には市内学校で初の太陽光発電設備(20キロワット)を設置し、発電した電力は売電している。28年度は旧施設の解体撤去、29年度はグラウンドなど周辺整備工事を行った。


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