ロボフェスのキャラクターも載せた
ロボカップジュニアのポスター
「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2018和歌山」が、31日と4月1日に和歌山市の和歌山ビッグホエールで開かれる。19歳以下のジュニア選手が作った自律ロボットの国際的競技会で、世界大会への出場権かけて毎年ジャパンオープンと称した国内大会を開催。今年は和歌山市で初開催され、全国200チーム500人が参加。当面3年間継続する方針で、御坊市の「きのくにロボットフェスティバル」と連携して「和歌山県をロボットの聖地に」と意気込んでいる。
ロボカップは「2050年までにサッカーのワールドカップチャンピオンに勝てる、自分の判断で動くことのできるヒューマノイド型ロボットのチームをつくる」ことを目標に、1997年に名古屋市で第1回大会が開かれ、その後世界各地を回り、競技分野や規模を拡大。昨年は20年ぶりに名古屋市で開かれ、世界約40カ国・地域から約3000人が出場した。
ジュニアは19歳以下が対象で(1)1チーム2台ずつのロボットがゴール得点を競うサッカー競技(2)ロボットが周囲の状況を判断しながら迷路をたどり、被災者を救助するレスキュー競技(3)ロボットがダンスや演技などを披露するパフォーマンス型競技-などを実施。勝者は6月にカナダ・モントリオールで開かれる「ロボカップ2018世界大会」への出場権を獲得する。
和歌山市を中心に県や和歌山商工会議所などで開催委員会を設置。当面3年間継続させるが、4年後の継続も視野に入れている。
御坊市のロボフェスは手動ロボット(一部自動ロボット)の競技大会に対し、ロボカップは人工知能による自律移動ロボットの競技大会と手法は異なるが、次代を担う子どもたちに「ものづくり」への関心を持ってもらうなど将来を担う人材育成はもとより、産業の振興や地域経済活性化などの目的は共通しており、ロボフェスの運営ノウハウを提供したり、競技大会を視察・PRするなど協力。
今年で12年目を迎えるロボフェスは、実行委員会長を務める仁坂知事が「御坊をロボットの甲子園にしよう」と言い続け、メーンの全日本小中学生ロボット選手権は国内勢に加え、一昨年から中国の海外勢も参戦して規模を拡大中。今回新たに和歌山市のロボカップジュニアが加わることで関係者は「2つの競技会開催で和歌山県をロボットの聖地に」と意気込んでいる。
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