政策目標を発表する久留米啓史氏
5月16日告示、21日投開票の日高川町長選挙に出馬を表明している新人の前町公室長で農業、久留米啓史氏(60)=江川=が21日、政策目標を発表。「みんなで創ろう豊かな町を」をスローガンに、産業振興や若者定住施策による人口維持、子育てや高齢者支援で住民に優しい行政、災害に強い町づくり、健全な財政運営を図る行財政改革の5つを推進するとした。具体的には農業の施設栽培に対する支援、企業誘致やIターン支援などで人口維持、財政運営では事業検証による費用対効果を考えた改革を訴える。
久留米氏は、退任を表明した市木久雄町長が住民を一番に考えた施策を進めたと敬意を表した上で「私も住民の皆さんを一番に考えるとともに、皆さんと協力して『みんなで豊かな日高川町を創り上げたい』と考えている」と述べ、このスローガンをもとに5つの政策目標を発表した。
「農林業や商工業を中心とした産業振興」では、旧3町村ともに農林業を主産業として発展してきた背景をもとに、川辺地区では特産のみかん栽培に加え、トマトなどの施設栽培を行う新規就農者などを積極的に支援する事業を実施。林業では森林組合などと協調した振興策、町内企業への支援を行い、若い世代が町内で働き「夢の持てるような産業振興を図りたい」と述べた。
「若者定住と人口維持」では、工場などだけではない幅広い分野の企業誘致を積極的に模索し、町内で雇用の場確保を目指す。それに伴い、町で生まれ育った若者が町に住み続け、Iターン者の移住希望者の支援などで人口維持を図るとした。「子育てや高齢者支援」では、「住民の皆さんが『暮らしやすい町だ』と実感できる人に優しい行政を推進したい」と話した。
「防災対策」では、防災センターの建設が進む中、集落間道路などの拡幅や整備でハード面を整える一方で、避難訓練の実施などで自助と共助の精神を養うソフトとハードの両面から災害に強う町づくりを推進。「財政運営」では、合併後12年が経過する中で交付税が減少する中、これまでの事業を再検証し、目的を達成した事業の見直しや継続を判断。限られた財政の中で費用対効果を考えながら健全な財政運営に取り組むとした。
最後に、久留米氏は「38年間、行政で仕事をさせて頂いたが『一人では何も出来ない』ということを感じた。住民の皆さんの協力をいただき、住民の皆様とともに豊かな日高川町を創り上げて行きたい」と述べ、スローガンの「みんなで創ろう豊かな町を」の推進を訴えた。
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