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川辺IC名、案内板を「川辺 日高川」に 〈2017年3月24日〉

2017年03月24日 08時30分00秒 | 記事

新町名の「日高川」と「川辺」を併記した案内板で対応へ(イメージ)


 湯浅御坊道路の4車線化に向けた動きが進む中、以前から要望のある川辺ICの名称問題について、地元の日高川町とNEXCO西日本和歌山工事事務所は、フルインター化に合わせたIC周辺の案内板を「川辺 日高川」と表記するとともに「道成寺」と記した補助標識を設置する方法で調整を進めており、町議会や地元の要望団体などの了承を得た。

 川辺ICの名称は、平成8年の開通当時に他の候補名も浮上したが、当時の町名をそのまま使った「川辺IC」となった。町村合併に伴い、町名変更後の15年にも名称変更話が持ちあがり、町観光協会などが町長に陳情し、町議会に請願書を提出。委員会が請願を採択したが、一部の住民から「川辺」の名前存続を願う声や反対する議員もあり、提出者が請願を取り下げた。その後、4車線化やフル化への工事が着工される中、昨年3月に再び請願書が出され、産建厚生常任委員会が趣旨採択していた。
 その後、町がNEXCO西日本和歌山工事事務所から名称変更を行う場合の過程や費用試算などの説明を受けたが、名称変更した場合、カーナビやマップなどシステム改造などにかかる費用を地元が全額負担すれば億単位の費用がかかることから、両者が別の方策を慎重に検討してきた。名称変更問題について任期中に道筋を付けたいと願う市木久雄町長らがNEXCOと協議し、IC周辺の案内板を「川辺 日高川」と表記して設置して対応することを提案。名称変更の請願を提出した団体関係者や議会も了承した。
 案では「川辺 日高川」のIC案内板が設置されるのは、IC付近の上下線4カ所で、IC手前の500メートル付近や出口を案内する分岐点付近などに設置を予定。また、IC名の案内板下などに「道成寺」と記した補助標識を設置したい考え。ケースによっては道路標識適正委員会の協議が必要な場合もあるが、NEXCOでは4車線化に伴う案内板の更新に合わせて実現に向けて取り組んでいくという。


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