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御坊市が和田勇氏(名誉市民)顕彰会14日設立 〈2017年3月8日〉

2017年03月08日 08時30分00秒 | 記事

故・和田勇氏


 2019年のNHK大河ドラマに「オリンピック×宮藤官九郎」!-が決定したのを受け、御坊市が平成29年度事業で東京にオリンピック(1964年)を呼んだ男として有名な故・和田勇氏=名誉市民第1号=を取り上げてもらえるようにプロモーション活動を実施する。実現すれば御坊を全国発信できる好機となるため、14日に行政と各種団体で構成する顕彰会を設立し、官民一体となった運動を展開しながら地元の気運を盛り上げていく。

 2020年の東京オリンピックを翌年に控えた大河ドラマは、日本人選手が初参加した1912年のストックホルム大会から、水泳の前畑秀子さんら日本人選手が大活躍した1936年のベルリン大会、戦争の影響で幻に終わった自国開催、東京オリンピック開催にこぎ着けた1964年までの半世紀に亘るスポーツマンの奮闘ぶり、日本とオリンピックの関わりなどが描かれるという。
 脚本はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」を執筆するなど脚本家、俳優、ミュージシャンとして活躍している宮藤さんが担当し、オリジナルストーリーを書き下ろす。市は「和田勇氏の努力がなかったら実現しなかっただろうと言われるほど、和田氏の存在なくして東京オリンピックは語れない。和田氏の偉業をストーリーに描いてもらえるように運動したい」とし、当初予算に312万7000円を計上して「郷土の偉人 和田勇氏顕彰事業」を実施する。
 官民一体でプロモーション活動を進めようと、御坊商工会議所、市商店街振興組合連合会、JA紀州、紀州日高漁協、市観光協会、ロータリークラブ、ライオンズクラブ、御坊青年会議所、市文化協会、市小中学校長会、男女共同参画推進グループなど各種団体に呼びかけて顕彰会を設立。14日午前10時から御坊商工会館で設立総会を開き、役員選出や今後の活動内容を話し合う。
 市はNHKへの要望活動をはじめ、6月に市民文化会館で和田氏と関係のあったジャーナリストを講師に招いたシンポジウムを開くほか、リーフレットを作成して小中学校での教材や寺内町会館での配布、NHKへの要望に活用する。NHKへの要望活動では柏木市長から話を聞いた仁坂吉伸知事が全面的に協力、連携することを約束している。
 このほか、ピンバッジ1000個、クリアファイル3000枚を作成し、要望活動等に活用するほか、JR御坊駅や市役所前駐車場にPR看板、JR御坊駅構内に横断幕(看板)を設置するほか、御坊商工会議所が中町商店街に開設した寺内町会館の和田勇資料館を整備し、大河ドラマへの気運を高めていく。市は「和田勇氏の功績と精神を広く伝え、地域活性化につなげたい」としている。


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