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御坊市が日高港を「みなとオアシス」認定申請へ 〈2017年3月19日〉

2017年03月21日 08時30分00秒 | 記事

日高港の「みなとオアシス」認定へ


 御坊市が、日高港の利用促進、港を通じた地域活性化の取り組みの一つとして国の「みなとオアシス」認定に向けた登録申請を検討している。日高港には大型クルーズ客船が入港し、港内に日高港新エネルギーパーク「EEパーク」や日高港塩屋緑地「Sioトープ」も整備されるなど登録要件はクリアできる見通し。認定されれば全国に情報発信できるため、早ければ平成29年度中の申請、登録をめざす。

「みなとオアシス」は、地域住民の交流や観光の振興を通じた地域の活性化に資する「みなと」を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取り組みが継続的に行われている施設として、港湾管理者等からの申請に基づき、国土交通省地方整備局等が認定・登録する。平成28年3月末で全国88カ所が登録され、4カ所が仮登録されている。県内は和歌山下津港が登録済み。
 国は災害発生時の防災拠点としての活用をはじめ、クルーズ旅客への多様なサービス提供の場として「みなとオアシス」の認定を推進するとともに、道路地図等への掲載を積極的に推進して認知度向上に取り組んでいるほか、社会資本整備総合交付金で緑地等の港湾施設整備を支援するなどに力を入れている。国土交通省が平成28年度で実施中の日高港利用振興に向けた検討調査事業でも登録に向けた検討を行っている。
 登録要件は4項目。(1)地域住民や観光客が交流できる空間(2)地域住民や観光客に地域情報や観光情報を発信できる機能は、国の「次世代エネルギーパーク」に認定されている日高港新エネルギーパーク「EEパーク」や「水木しげるが描く和歌山の妖怪像」などが整備されている日高港塩屋緑地「Sioトープ」が当てはまる。(3)「賑わい創出のイベントなどが住民参加の下で継続的に行われている」は毎年開催の宮子姫みなとフェスタが該当。(4)「適切な管理運営が行われている」もクリアしている。
 市は「要件はすべてクリアできる見通し」とし、県や国とも協議しながら早ければ平成29年度中に認定申請する考え。登録されれば(1)「みなとオアシス」のシンボルマークが使用できる(2)国土交通省・地方整備局等のホームページ等による広報(3)道路地図への掲載や道路標識設置への支援が受けられる(4)みなとの振興に関する各種支援が受けられる。市は「認定されたから直ぐに何かが変わると言うことではないが、港の利用促進や情報発信に活用していきたい」としている。


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