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日高川町が全小中校と保育所17カ所に防犯カメラ設置へ 〈2016年12月16日〉

2016年12月16日 08時30分00秒 | 記事

保育所ではドーム型カメラ(写真左上)で出入り口付近を撮影


 日高川町は、防犯カメラを活用した犯罪の抑制に向け、町内の全保育所と小中学校の17カ所に録画機能を備えたカメラを設置し、子どもたちの安全確保を目指す。保育所と小中学校の機器の形式は異なるが、いずれも外部からの出入り口付近となる場所の様子を1週間以上撮影が可能。普段は映像を視聴しないが、有事の際などに映像を確認することが出来る。

 日高川町では今年度の当初予算に約680万円を計上。保育所4園分の設置は町単独事業で、小、中学校の13校分は県のきのくに防犯カメラ設置補助事業(上限の100万円)を活用し、それぞれ各校(園)に1基ずつ設置する。
 小中学校のカメラは、校舎内から電源を引き込み、1週間分を録画できる容量があり、古いものから上書きして記録される仕組み。保育所に設置された屋外ドーム型カメラ一体型レコーダーは、小中校の約2倍の2週間分の録画が可能で、専用のソフトをインストールしたパソコンでのみLANを経由して映像を確認することが出来る。
 町内で最も園児数が多いかわべ保育所では、14日に園舎西側付近に設置。園庭側からの出入り口や駐車場付近を撮影でき、児童数が最も多く、周辺に公共施設が隣接する川辺西小では、校舎西側の出入り口付近から体育館方面の動きを撮影できるなど、いずれのカメラも外部からの侵入が多い場所に設置しており、犯罪の抑制に期待される。
 同町では昨夏、自動販売機管理会社と連携して共助型のインフラ整備を推進する一般社団法人防災・防犯自販機協会と調印を行い、同協会のシステムを導入した県内初、全国でも4番目の防犯カメラを小熊の農改センター前や南山スポーツ公園の入口に設置して運用している。同設置事業では、同設備の設置や運営費は、自販機の売り上げや協会への飲料メーカーの協力金で全額を賄っており、町(自販機設置者)の負担はゼロ。同事業と合わせて学校などへの防犯カメラの設置で犯罪の抑制などが期待される。


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