新年に向け、訓示する柏木御坊市長
本庁で職員約70人を前に労をねぎらう市木・日高川町長
日高地方の7市町で28日、一斉に御用納め式を行い、新年4日の仕事始め式まで6日間の正月休みに入った。式では首長が1年間の出来事を振り返りながら職員の労をねぎらうとともに、ふるさと発展へ一致団結して職務にあたるように奮起を促した。
御坊市 柏木征夫市長は5月の市長選を振り返り「今までの選挙戦で一番印象に残った。『信なくば立たず』だ」と述べた上で「日常生活を大いに楽しみ、ストレスを発散し、良い方向、前向きに取り組んでほしい。1年間ご苦労さまでした。正月休みはくつろぎ楽しんで下さい」と訓辞。西本和明市議会議長も「市長選で議会が一つにまとまらなかったのは残念だったが、柏木市長が圧倒的な強さで当選してほっとしている。厳しい時代だが、これを切り開くため、一丸となって頑張ってほしい」とあいさつした。
日高川町 管内の首長で唯一、来年任期満了(5月28日)を迎える市木久雄町長が美山、中津両支所を訪れたあと、午後5時から本庁で行い、職員約70人を前に、1年を振り返り、ねぎらいの言葉をかけた。
市木町長は「この1年間、職員の皆さんがそれぞれの職場、それぞれの立場で
職務に精励して頂いたおかげで、大過なく仕事納めの日を迎えられた」と、ねぎらった。リオ五輪や全国で多発した自然災害を振り返ったうえで「当町ではこの1年間、大きな災害もなくホッとした1年だったが、5年前には日高川流域、昨年は集中豪雨による江川での大きな被害を経験した。いつ災害がやってくるか分からないと、災害に対する危機管理を常に心に留めて精励してほしい。心身ともにリフレッシュし、元気な姿で新年にお会いしたい。1年間のご労苦に心から感謝したい」と訓示。湯川宗一教育長の一本締めで1年の業務を締めくくった。
美浜町 森下誠史町長が職員らの1年間の労をねぎらった。
職員らを前に、森下町長は、「多くの方に支えられた1年だった」と、各地で発生した地震や、去る22日の新潟県糸魚川市の大火事を振り返り、「今までは『天災は忘れたころにやってくる』だったが、今は『忘れないうちにやってくる』。改めて協力よろしくお願いします」と士気を高め、「強い精神力や体力は健康管理から」と日ごろの健康への気遣いを呼びかけた。
去る4月に笠野和男副町長、西山巨章地方創生統括官を迎えたほか、新教育委員制度に基づいて古屋修教育長を任命したことにも触れ「今までとは違うところもあったが、町をよくしたいと思う気持ちはみな同様。胸襟を開いてやっていってほしい」と協力を求めた。
「住民からの『役場がようなった』との声がたびたび聞こえて、本当にうれしく思う。今後とも住民の気持ちになって、住民の心に添う方向でよろしくお願いします。来年もおそらく厳しい年になろうが、『感動の美浜は笑いと元気から』のスローガンでやっていきたい。1年間ありがとう」と感謝を述べた。
日高町 午後5時から町中央公民館で行い、職員約80人が参加。松本秀司町長は、阿尾避難広場完成、職員による図上訓練実施などで南海トラフ巨大地震に備えた防災対策を講じてきたことや、志賀学童保育所開設に続いて、来年4月開設目指し内原地内でも学童保育所建設に着手できたことを振り返り、松本町長は「今後も笑顔で健康に暮らせる町づくりを目指していく。町民の福祉向上のためご支援、ご協力をよろしくお願いします」と述べた。
職員に向け「家族そろって、すがすがしい新年を迎えられ、職員全員、心新たに仕事始め式が行えますようお願いします。1年間ご苦労様でした」と話した。
仕事始め式は1月4日午前8時30分から町中央公民館で行う。
由良町 午後5時から役場3階大会議室で開いた。職員を前に、畑中雅央町長が熊本地震やリオ五輪など今年1年の国内外の出来事を振り返り「由良町においては洪水など自然災害は発生しておらず、比較的穏やかな一年だったと思います。皆さん方がそれぞれ持ち場の中でしっかり仕事して頂いたお陰で、心から感謝申し上げたい」と謝辞。
また、健康で家族が楽しい生活を送ることが「幸福」と感じる傾向が強いのを受け、町民の健康を増進させ、災害や交通事故などが起こらないよう施策を啓発し、安全・安心な地域作りを構築するのが行政の目的と改めて示し「限られた財源の中で町民の健康や安全・安心を守っていけるよう、それぞれ施策を進めてほしい。交通事故などにあわないよう、新しい年には皆さん元気で、ここで会えることを願います。1年間ご苦労様でした」と訓示し、最後に全員で「蛍の光」を斉唱した。
印南町 町公民館で行い、職員80人を前に日裏勝己町長は、緊急配備体制など緊急招集が大変多かったように思うと、1年を振り返り「職員の皆さんには、それぞれの職場において住民のために、住民目線でよく頑張ってくれました」と労をねぎらうとともに「平成29年度は新庁舎でのスタートになります。新しい庁舎にまけないよう共々、さらに『心』して取り組んでいきたい。また来年は印南町合併60周年を迎えます。庁舎竣工の節目でもあり、何か記念事業ができればと思っているのでアイデアを出していただければと思っています」と協力を呼びかけた。
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