衆院3区から出馬を決めた楠本御坊市議
次の衆議院解散総選挙に向け、日本共産党県委員会が5日、和歌山2、3区の公認候補者を発表。3区は楠本文郎御坊市議(62)=当選9回、御坊市塩屋町南塩屋=が出馬することが決まり、二階俊博自民党幹事長(77)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=との同郷同士による一騎打ちが濃厚。楠本市議は「日本の針路が大きな分かれ道にきている」と現政権打倒を訴え、今後、野党や市民団体等に呼びかけ野党統一候補をめざす。
楠本市議は昭和58年1月の市議選で初当選後、9期連続当選。議会運営委員会副委員長、御坊市日高川町中学校組合議会議長などを務め、市議会の現職議員で最多当選。以前から国政転身の声も出ていた。党県委員会委員、同南地区委員会副委員長を務めている。
和歌山市内で開いた記者会見で楠本市議は「今の自公連立政権のおごり、横暴さに強い憤りを持っている。日本の針路が大きな分かれ道に来ている。日本が抱える問題は市だけでは解決できない。国政の場で声を上げ、国政を変えなければいけないとの思いで立候補を決意した」と述べた。
南スーダンでの国連平和維持活動で派遣した陸上自衛隊部隊に、今年3月に施行した安全保障関連法で可能となった駆けつけ警護など新任務を与えたことに「絶対に許すわけにはいかない」。深刻化する子どもの貧困問題には「軍備費予算が増大する一方、子どもの貧困が全国に広がっている。子どもの格差をなくすため国の政治を変えていきたい」。国会で審議中の差別の解消の推進に関する法案には「差別を温存することになり、時代の流れに逆行する。認められない」と訴えた。
3区は、今のところ二階幹事長と楠本市議以外に立候補の話はなく、同郷同士の一騎打ちが濃厚。野党連携について楠本市議は「これから野党や市民団体の皆さんと話をし、野党統一候補を目指したい」と述べ、市議の辞職時期には「解散総選挙のメドがはっきりしてから」と、当面は市議の職務を全うする考えを示した。
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