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御坊市の道路維持委託制度、予算7割消化「早い目の利用を」 〈2016年12月27日〉

2016年12月27日 08時30分00秒 | 記事

道路の除草作業などに制度を活用


 御坊市が、平成27年度に創設した道路等維持修繕業務委託制度は自治会から好評を得ており、2年目の今年度は予算額を2倍に増やしたが、すでに7割を消化している。市が管理する道路を自治会(町内会、区)が修繕する際にコンクリートなど材料費や燃料費の全額または一部を市が負担する制度。年明けに開く初集会で活用を検討する自治会もあるようで市都市建設課は「残り枠が少ないので早い目に申請してください」と呼びかけている。

 地域によっては農作業等で利用する道路を年数回点検し、穴が空いているなど簡易な修繕個所が見つかれば「道づくり」「道普請」と称して自分たちで修繕したり、ボランティアで道路沿いの草刈り作業等を行っており、市に「材料費ぐらい出してほしい」との要望があったのを受け、道路を円滑に管理するため、維持修繕を支援できる施策として道路等維持修繕業務委託制度を設けた。
 対象は市が管理する道路(市道)や法定外公共物(里道・水路)、町内会等が認める公衆の用に供する道路など。自治会に委託の形を取り、かかった費用のうち、コンクリートやアスファルトなど材料費、草刈り機など燃料費、作業に使う草刈り機などの備品・消耗品購入費を市が支援するもので、委託費は1契約につき5万円を上限に定めている。労務費や飲食費には使えない。
 昨年度は100万円の予算枠を設け、自治会単位で原則先着順に申請を受け付け、20自治会が利用し、3カ月足らずで予算を使い切った。道路の除草作業が最も多いが、道路の舗装や側溝、水路の修繕などもあり、自治会から「支援があるのはありがたい」「使い勝手が良い制度」と好評を得ている。市議会も「非常に良い取り組み」として予算の増額を求め、28年度は2倍の200万円に増額。
 今年度分は夏場を中心に29自治会が申請を行い、すでに予算の約7割を消化している。市街地、旧村部問わず市内全域から申請があり、まんべんなく活用されているようだ。前年度と同じく約8割は道路沿いの草刈りや除草、木の枝打ちなどが占めているが、側溝掃除や里道の維持修繕、待避所づくりなどにも利用されている。都市建設課は「自分たちの道は自分たちで守るという意識醸成につながっている。年明けに初集会を開く自治会も多いので活用を検討してほしい」と話している。


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