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御坊市温暖化対策、9%削減で4年連続目標達成 〈2015年7月16日〉

2015年07月16日 08時30分00秒 | 記事

節電対策に努めている市庁舎


 御坊市は、第2次地球温暖化対策実行計画の平成26年度実績をまとめた。庁舎や出先機関で節電対策に力を入れて、平成22年度実績を基準とした温室効果ガス総排出量(二酸化炭素換算)は9%減で、4年連続で「7%削減」の目標をクリアした。1次計画(平成17~21年度)は「5%削減」の目標に対して実績は3・1%減に止まったが、2次計画では節電対策が浸透するなど結果を残している。

 実行計画は市役所や教育委員会、水道事務所、消防本部の各公共施設で電気や燃料使用量の削減に向けた課題や対策をまとめている。第2次計画は平成22年度の温室効果ガス総排出量2303トンを基準に、23年度から32年度の10年間で「7%削減」を目標に定め、電気やガソリン、灯油、水道使用料など9項目で節減に努めている。
 26年度は基準2303トンに対して2096トンで削減率は9%。温室効果ガス排出量の約8割を占める電気使用量が冷夏の影響もあり基準年度に対して12・1%削減できたのが大きい。施設ごとの削減率は水道事務所が最も大きく17%、次いで消防本部の12・2%、教育委員会の9・8%。庁舎等は1・4%だった。
 削減率は23年度8・2%、24年度9・5%。25年度は6・9%だったが、市斎場で使う灯油が増えたなど特殊要因を除けば7%はクリア。気候変動や効率の悪い老朽化した庁舎での業務など日ごろの努力だけでは限界があるが、1次計画で達成できなかった5%削減を4年連続で軽くクリアしているのは節電対策が浸透している成果だ。
 節電対策では庁舎や出先機関にある蛍光灯の本数を15%(市役所庁舎は21%)減らし、学校教育施設や社会教育施設の照明LED化事業も進めている。昼休みなど不要の電気は消灯し、時間外の残業時はデスクスタンドを使用、パソコンディスプレーの明るさを30%以下に設定するなど地道な取り組みを続け、電気だけで毎年11%削減しているのが大きい。
 不要な照明を消すなど20項目を得点化した総点数(80点満点)が22年度61・6点、23年度64・6点、24年度67・5点、25年度66・2点、26年度67点と、ほぼ横ばいなのが今後の課題。特に「裏面未使用のコピー用紙の再利用」「ごみ箱に紙ごみを捨てない」「使用済み封筒の再利用」「エコマーク、グリーンマークのついた物品の優先」は数値が低く、さらなる職員意識の向上が必要といえる。
 今後は公用車のハイブリッドカー化、省エネ製品の導入推進、庁舎改築時の空調設備更新、公共施設への太陽光発電設置なども検討する。環境衛生課は「27年度も軽装や節電などを重点目標に掲げ、職員一人ひとりの取り組みの徹底を図りながら引き続き削減に努めたい」としている。


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