紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市創生戦略会議が計画策定へ若者、女性と意見交換 〈2015年7月30日〉

2015年07月30日 08時30分00秒 | 記事

まちづくりへ若者や女性と意見交換


 御坊市の「まち・ひと・しごと創生総合戦略会議」は28日、今年度末に策定する地方版総合戦略の参考にしようと20歳代~40歳代の若者5人、20歳代~50歳代の女性6人と、まちの現状や課題、魅力あるまちづくり、御坊の将来などについて意見交換会を開いた。「住みやすいまちだが、これといった特色、魅力がない」との共通認識が示され、他市町に負けない魅力づくりや将来を担う人づくりなどに力を入れるべきとの意見が出された。

 6月に開いた戦略会議初会合で「女性や若者の委員がいない」との指摘を受け、同戦略アドバイザーの鈴木裕範和歌山大学客員教授をコーディネーターに開催。若者は平野未花(御坊商工会議所青年部)田渕諭(同)小森理弘(JA紀州青年部)谷口泰之(市役所)芝田安希(同)の5氏。女性は竿本有紀(HML事務局)南ふみ(市役所)假谷寿子(日高病院)南多代(市社協)中村朋美(紀陽銀行)岡本真依(JA紀州)の6氏が出席した。
 ほぼ全員に共通していたのが「住みやすいか、住みにくいかと聞かれたら住みやすい」。その理由は「自然に恵まれ、食べ物は新鮮でおいしい。病院やスーパーも近くにあり、生活するには便利」「地域コミュニティーがあり、子どもを見守ってくれる。子育てするのに良いところ」「人情味があり、温かい」などを挙げた。その反面「地域資源はたくさんあるが、これといった特色、魅力がない」との共通認識が示された。
 利便性では「車に乗る人は便利だが、高齢者や障害者ら交通弱者が生活するのは厳しい」「普段生活するにはいいが、友達同士で遊びに行くところがない」。自然環境では「子どものころは海で泳げたが、今は泳げるところがない」。人情味では「人が良すぎて逆に積極性に欠ける」との意見があった。女性は子育て支援で「地域に子どもの遊び場がない。安心して遊べる場所がほしい」「学童保育は6小学校すべてに設置(今は4小学校)し、対象も3年から6年に拡充してほしい」が共通していた。
 今後、取り組むべき施策としては「他に負けない魅力づくり」「防犯、防災の充実」「子育て支援」「将来を担う人づくり」「高齢者らを地域で支えあう仕組みづくり」「効果的、積極的な情報発信力」などを挙げていた。「行政と若い人をつなぐ場づくり」「女性同士が気楽に井戸端会議できる場所づくり」の要望が出されたほか「御坊に住むのがステータスと言われるぐらいのまちになれれば」との意見もあった。
 市企画課は「たくさんの貴重な意見をいただいたので今後の参考にしたい」と話した。意見交換会以外にも市内出身の日高高校、紀央館高校、和高専の生徒約600人と、過去5年間で市に転入してきた20歳~65歳の男女1000人を対象にアンケート調査を実施したほか、戦略会議委員を務める各種団体、組織に女性職員や若手職員から意見を聞くヒアリングシートへの協力も求めている。


その他の主なニュース

 日高町語り部の会が原谷のササユリ群生地復活へ千本の球根植栽、獣害対策も

 県中学総体陸上で寺下公貴君(由良)、清水梨穂さん(上南部)ら全国へ

 大阪府スポ少日本拳法大会で山方萌楓さん(清川中)準優勝

 美浜町三尾漁協でひじきの加工はじまる


この記事についてブログを書く
« 県中学総合体育大会柔道で松... | トップ | 高速4車線化ハイペースで進... »
最新の画像もっと見る