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高速4車線化ハイペースで進展 〈2015年7月31日〉

2015年07月31日 08時30分00秒 | 記事

年内にも着工する川辺第一トンネル
(右は現在のトンネル、左の避難坑を拡幅)


 近畿自動車道紀勢線有田南紀田辺間整備促進協議会(会長・柏木征夫御坊市長)は29日、御坊市役所で平成27年度総会を開き、沿線の日高、有田両地方、田辺市の12市町長と議会議長が出席。平成25年6月に国から事業認可を受け、着手式を行った同線有田~南紀田辺間46キロの4車線化事業の報告があり、湯浅御坊間は全体の70%で用地取得を終え、川辺第一トンネル工事が年内にも着工。御坊田辺間は印南トンネルが貫通済みなど順調。特に湯浅御坊間は予想以上のハイペースで進展しており、早期の同時完成へ期待が膨らむ。

 湯浅御坊道路(有田~御坊間19・4キロ)は総事業費約710億円。今の2車線道路とほぼ並行で新しい2車線を建設し、川辺ICのフルインター化も実施。沿線18地区すべてで設計協議確認書調印や用地幅杭設置を終え、用地買収交渉を進めている。西日本高速道路(株)関西支社和歌山工事事務所の報告で、現在の用地取得率は全体の70%に達するハイペースで進展していることが分かった。
 6月末現在で御坊市野口が95・5%、日高川町小熊が85・2%、土生が77・2%、中津川・千津川が29・7%で、いずれも順調に進んでいるという。広川町内では100%の地区もあり、桑野修・和歌山工事事務所長は「行政、地元、地権者の方々のご努力、ご協力のお陰で考えていた以上のスピードで進んでいる」とし、今年度末目標の80%をクリアし、できるだけ早期に取得を終えたい考え。
 川辺第一トンネル工事(約2・7キロ)が現在、入札の公告中。今の同トンネルのすぐ隣(和歌山方面向いて左側)にある避難坑を拡幅する形で掘削し、完成後は上り車線として利用。9月25日に開札し、施工業者が決まり、年内にも着工し、平成31年8月完成を目指す。広川町の鳥松山トンネル工事(約3・5キロ)は来年1~3月に発注予定。二つ合わせた工事着手率は全体の32%。桑野所長は「用地取得が終わればあとは工事なので、遅れないよう一層努力したい」とした。
 一方、用地買収の終わっている御坊~南紀田辺間(26・9キロ)は交通安全対策、渋滞緩和対策として印南やみなべ、御坊南など各インターチェンジ分合流部などに付加車線(2車線)を設置。事実上できるところから順次工事を行い、終わったところから供用を始める。着工中の印南トンネル前後の2・4キロ区間では新しい仮称・印南トンネル(延長約405メートル)が今年4月に貫通するなど順調に進展。今年10~12月には印南インターチェンジ工事(約1キロ)を発注予定。
 同関西支社が示した完成目標は平成33年12月末だが、二階自民党総務会長をはじめ地元関係者が工程短縮を強く求めており、県、沿線市町と連携して平成30年ごろ完成も視野に総力を挙げている。この日の総会では柏木会長が「二階会長はじめ関係者の皆さんのお陰。早期完成へさらに努力したい」とあいさつしたあと、事業計画を決め、役員改選で全役員を再選した。


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