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南海果工(株)が県産ハッサク・ウメ使用のスポーツ飲料「シャキスポ」開発 〈2015年7月1日〉

2015年07月01日 08時30分00秒 | 記事

「シャキスポ」を手に「県を代表する商品に」と話す
三ツ井社長


 日高川町土生、南海果工株式会社(三ツ井隆代表取締役社長)が、秋の紀の国わかやま国体に向けて、県産のハッサクとウメ果汁を使ったスポーツ飲料「シャキスポ」を新開発。インターネット販売の楽天市場とAコープひだか店隣のファーマーズマーケットで販売を開始した。大学の体育学部教授の監修により、クエン酸の疲労回復促進と飲用後の運動パフォーマンス低下防止にも効果が実証され、スポーツや農作業などの合間にのどの渇きを癒しながら疲労回復につながるという。

 同社は、わかやま国体の協力企業にもなっており、秋の開催を意識して、年明けから三ツ井社長自らが開発に携わってきた。疲労回復に効果があるクエン酸に注目。ミカンやウメなど地場産物を使った馴染みの商品を提供してきた経験を生かし、県産のハッサクとウメの果汁を活用。ビタミンCの代用でアセロラに梅酢と梅塩は使い、約3カ月かけて商品を開発した。
 国士舘大学体育学部の須藤明治教授監修のもと、男子学生7人が被験者となり、自転車のペダリング(20秒間)による実証実験を実施。運動後に「シャキスポ」と果汁を抜いた比較飲料を飲用し、30分間の休息中に飲用前後の心拍数変動を調べた結果、シャキスポを飲用したことで疲労回復促進と運動のパフォーマンスの低下を防ぐと考えられる効果を実証できた。シャキスポに使用のハッサクとウメ果汁に含むクエン酸が乳酸の除去を助長する効果が表れたと考えられる。
 ハッサク味は1缶(190グラム)に836ミリグラム、ウメ味は779ミリグラムのクエン酸を含有。県産の果汁を由来にしたクエン酸とアセロラビタミンCの商品が誕生。商品の命名やデザインは社員約60人の総選挙による投票で、県観光PRシンボルキャラクター「わかぱん」をデザインしたアスリート応援スポーツ飲料「シャキスポ」に決まった。
 店頭での販売価格は未定だが、ネット販売では1ケース(30本入り)を3000円(税別)で販売中。日高町のAコープ日高店隣のファーマーズマーケットの店頭にも並んだ。三ツ井社長は「県を代表する商品に育ってほしい。シャキスポとともに県産のハッサクやウメの魅力を発信していきたい。JAの販売ルートを活かして販売店舗が広まってくれればうれしい」と、新商品に期待を寄せている。


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