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千野宏美さん、藤原将平君(美浜町)国体障害者スポーツ代表選手に 〈2015年7月14日〉

2015年07月14日 08時30分00秒 | 記事

国体選手に選ばれた千野さん(右)と藤原君


 10月24日から3日間の会期で行われる2015紀の国わかやま大会第15回全国障害者スポーツ大会の陸上競技に、美浜町から、千野宏美さん(19)=和田=と藤原将平君(14)=新浜=が出場する。大会は個人6競技、団体7競技とオープン競技が行われ、全国から都道府県・指定都市の選手団約5500人が参加。管内からは、御坊市から6人、日高郡内から美浜町の二人を含めた12人が出場する。

 千野さんは、去る6月に紀三井寺公園陸上競技場で開かれた予選会の400メートル競技で、1分21秒53の自己ベストを出して優勝。400メートルと800メートル2種目の出場権を獲得した。たちばな支援学校の高校2年生のころから陸上を始めた千野さんは、その年に岐阜県であった全国大会に県代表として出場し、4位入賞とすぐに頭角を現した。
 現在は社会人として仕事をする傍ら、煙樹ケ浜をランニングしたりストレッチをしたりして個人練習を続けている。大会に向け今後、時々開かれる代表選手の合同練習で、コーチからアドバイスを受けながら調整に励む。
 小さいころから運動が好きだった千野さんは、出場選手に選ばれ「うれしかった。本番では自己ベストをもう一度塗り替えたい。目標はメダルを取ること。スタートダッシュが苦手なので練習したい」と話している。
 藤原君は、予選会で800メートルを2分44秒51、200メートルを29秒86でともに優勝。両種目の代表に選ばれた。和歌山ろう学校に幼稚部のころから通う藤原君は、中学2年生から陸上を始めた。得意は800メートル。普段から走り込みや全身の筋トレを毎日コツコツと積み重ね、国体に向け「今はタイムを伸ばしている」。
 学校と陸上の練習で、毎日朝6時20分には家を出て、午後7時半に帰宅する忙しい毎日を送る藤原君。その母も陸上・砲丸投げ競技で全国大会への出場経験があり、息子の出場を心から応援している。
 藤原君は800メートルで2分40秒台、200メートルで28秒台の記録を持つ。大会出場に「決まったときはめちゃくちゃ嬉しかった。できればどちらの種目も3位以内を狙いたい。不安も大きく自信はないけど」と話している。
 全国障害者スポーツ大会は、「全国身体障害者スポーツ大会」と「全国知的障害者スポーツ大会」を統合して、平成13年に第1回大会を宮城県で開催したのがはじまり。以降、オリンピック終了後に開催されるパラリンピックのように、毎年、国体終了後に開催されている。


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