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日高町比井地内のテナル池、改修事業終盤 〈2024年8月28日〉

2024年08月28日 08時30分00秒 | 記事


着々と整備が進むテナル池


 日高町は、ため池等を整備する事業として、比井地内のテナル池改修事業を行っている。総事業費1億4465万2000円を投じる大型事業。受益面積1・9ヘクタールの農業用ため池で農業用水を確保するだけでなく、防災を目的とした豪雨の際の洪水調整、土石流防止の役目を担う。来年3月頃の完成を目指している。

 同池下流域周辺は避難施設となっている旧比井小学校や集落が広がっており、防災の意味からも整備の必要性があるとして、令和4年度から着手し、6年度までの完成予定とした工事。農業水路等長寿命化・防災減災事業補助金(補助率が国55%、県5%)を活用している。
 4年度は測量設計に取りかかり、延長140・5メートルの工事用進入道路を整備した後、5年度から延長37メートルの堤体工の一部や取水施設工に着手。今年7月29日に最終6年度分の工事請負契約を締結したばかりで、9月上旬から、残りの堤体工と、豪雨時に越水しないよう、ある一定になると水を吐かす洪水吐工を進めていく段階という。
 町は、防災重点ため池として、改修を終えている箇所も含め、令和5年度で98カ所を選定。劣化による堤防の決壊を未然に防ぐため、テナル池のほか、小中地区・本城池が今年度測量設計に入ったところ。町は「全国各地を見ると、近年、豪雨被害が多く発生している中、ため池は重要な役割を果たす。防災重点ため池の整備優先度を決めていく方針で、順次、進めていきたい」としている。


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