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日高川町議選任期満了まで5カ月も低調 〈2017年11月30日〉

2017年11月30日 08時30分00秒 | 記事

日高川町議会議場。次期選良は?


 日高川町議会議員選挙(定数12)は、来年4月30日の任期満了までちょうど5カ月となり、現職の井藤清氏(70)=三百瀬、4期=が今期限りで勇退の意向を固めた。残る現職11人は立候補するとみられるが、現地点で新人の具体的な名前は聞かれず、前回同様に低調ムードが漂う。本格的な動きは年明け以降になりそうで、告示ぎりぎりまで選挙戦の図式は定まりそうにない。

 現職では井藤清氏が勇退の意向を固めた。井藤氏は「地元に関係することなどを中心に、やりたいことは出来た」と支援者に感謝。自身が引退すれば地元・三百瀬区が議員空白となることについて、地区関係者に委ねる考えを示し、今後は新人擁立に向けた動きが加速しそうだ。
 残る現職11人は次も立候補するとみられる。一部で引退の噂が流れていた熊谷重美氏(70)=山野、5期=は引退話を否定。熊谷議員を含め、吉本賢次(72)=皆瀬、6期=、龍田安廣(62)=船津、4期=のベテラン議長経験者もそろって再出馬の意向を示した。一方、新人の具体的な名前は聞こえてこないが、平成15年以降、議員不在が続く江川区などで擁立を模索する動きが続いている。このほか、4年前に現職2人が引退した中津地区では、中心地の高津尾区や川中地区の保守系議員、美山では寒川区でも議員が不在となったため、これら議員空白地域の動きも注目されそうだ。
 同町議選は、平成23年の6月定例議会で定数を4人削減して「12」にする議員定数条例の制定案を議員発議で提案。前回が定数削減後初の選挙となったが、川辺で1人、中津で2人、美山で1人の現職が引退。現職4人が勇退する一方で新人の出馬は1人だけにとどまり、定数を1人超過する低調な選挙となった。
 今回は、定数12で行われる2度目の選挙だが、前回同様に大きな争点が見当たらない。引退する現職が地盤とする地域から新人が出馬する可能性が高いとみられ、その他の議員空白区からの新人擁立の動きが注目で、区の初集会などがある年明け以降から動向を見極めながらの情勢が続くと予想される。


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