紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市魅力発信事業、協議会設置(2月)プロジェクト始動へ 〈2017年11月26日〉

2017年11月27日 08時30分00秒 | 記事

体験プログラムの開発、情報発信へ
(写真はフラワークラフト体験)


 御坊市は「まち・ひと・しごと創生総合戦略」で平成28年度に国の地方創生交付金を活用した「わがまち魅力発信事業」を実施。「1万人が100回来る御坊へ」をコンセプトに花や寺内町、紀州鉄道、宮子姫など地域資源を活用した8つのオリジナルストーリーを作成したのに伴い、来年2月ごろプロモーション戦略の母体となる協議会を設置、4月以降に全国からサポーターを公募し、体験プログラムの開発と試験実施、プロモーション、交流拠点の整備などを行い、御坊の魅力を全国に情報発信する。

 事業は大手広告代理店の(株)博報堂=東京都=に業務委託し、農協や漁協、観光協会、御坊商工会議所、紀州鉄道など関係団体からヒアリングを行い、インターネットを活用した同社のオリジナル共創プラットフォーム「talkit」で全国ユーザーからアイデアを募集。市内の各種団体代表、大阪府内の「talkit」ユーザー、京都大学建築学科学生らを集めた共創ワークショップも開き、意見交換してまとめた。
 着実に御坊に愛着を持つ人を増やしていこうと「100万人が1回来る御坊ではなく、1万人が100回来る御坊へ」をコンセプトに、御坊来訪ヤングファミリー、近畿在住イベント好きOLなどターゲット別にストーリーを作成。主なものは▽スターチスやカスミソウなど「花のまち御坊」のブランドを生かし、参加型のフラワークラフト体験教室を開催▽観光農園やJA、旅行会社と連携して常時体験できるメニューづくり▽大人向けの学校プログラムとして学び舎寺内町を開き、受講生を募集。マイ金山寺味噌づくりなど塾のプログラムをつくる。
 宮子姫伝説を活用し、観光協会や旅行会社等と連携し、美人の里ツアー・美髪セミナーなど複数のモデルツアーコースを開発▽寺内町と紀州鉄道を組み合わせた複数のモデルコース、体験プログラムをつくる▽野口オートキャンプ場や観光農園を中心に、食と自然体験を組み合わせた体験観光パッケージ、モデルコースをつくる▽日高川ふれあい水辺公園や運動公園、EEパークなど観光施設を組み合わせた新しい体験メニューを開発▽御坊総合運動公園内に休憩スペースやイベントスペースを設置。
 12月定例議会に地方創生推進交付金の関連予算11万円を計上し、来年2月ごろ市や市観光協会、御坊商工会議所など各種団体代表ら15人程度で「GO!GOBOプロジェクト協議会」を設置し、具体化に向け本格始動。30年度で若者、女性らを中心とした実働部隊をつくり、事業に参画した「talkit」ユーザーや大学生をはじめ全国からサポーターも公募し、インターネット上で意見交換しながらプログラムの開発、試験実施、交流拠点整備などを行う。31年度はプログラムを商品化し、インターネットやメディアなどを活用したプロモーションを進める。


29年度目標1億円に上方修正
「ふるさと納税」好調維持

 市は、12月定例議会に提案する今年度一般会計補正予算で「ふるさと納税」の寄付額を今年度当初予算の5300万円から5000万円増やした1億300万円に上方修正した。
 昨年12月からインターネットを活用した大手のポータルサイト2社に事業委託し、28年度は4844万円の寄付があった。29年度も順調に伸びており、24日現在で2868件、4221万円の寄付があり、12月早々に28年度分を超える。12月から1月にかけてが納税のピークで1億円超えが期待される。
 商品は13業者、32品目でスタートしたが、現在は23業者、150品目に増えている。29年度もフルーツセットがトップを占め、次いでスイカや紀州南高梅が続く。寄付額は1万円が全体の8割を占めるが、50万円の大口もある。寄付者は東京が最も多く、次いで神奈川、大阪、愛知、千葉、兵庫が続く。
 寄付者には礼状とともに、市の1年間の出来事をまとめた「ふるさと通信」を送付して市の魅力発信に努めている。返礼品代に送料、手数料を加えた必要経費は約55%あり、残りの約45%が市の収入となり、教育や福祉の分野、地方創生の取り組みに活用している。


その他の主なニュース

 御坊市がお食事処、土産物マップ刷新、各1万部作成しPR

 御坊商工会議所会員大会盛況、優良従業員表彰も

 県高校柔道新人大会で紀央館女子3年ぶり優勝、全国へ

 日高川町宿泊施設等の上期実績を報告、台風の影響で昨年比売上減