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美浜町子ども議会開会、松洋中学校3年生が議会体験 〈2017年11月18日〉

2017年11月18日 08時30分00秒 | 記事

緊張した面持ちで議席につく生徒ら


 美浜町議会は16日、松洋中学校3年生50人を迎えて、子ども議会を開会。生徒らはクラスごと6班に分かれ、議員として一般質問を行ったり傍聴席に座ったりして、議会を体験した。一般質問で生徒らは、夜道の暗さの不便や危険、通学路の不安全など日頃感じる身近な問題から、大雨時の冠水、若者の流出など町の抱える大きな課題まで幅広く問い、町おこし策の提案も。森下誠史町長をはじめ町の執行部は、生徒らの声に真摯に耳を傾け、ていねいに分かりやすく答弁した。

 開会に先立ち、髙野正議長は「みなさん、緊張気味ですか? いつもとメンバーが違うので、私が一番緊張します。今日は町民の代表と思って、分かりにくい答弁には再質問で手を上げて、頑張ってください」とあいさつ。
 森下誠史町長は「ようこそお越し下さいました。楽しみにしていました。今日の議会では、ふるさと美浜をすばらしい町にするため、若者の視点からいろんな提言をしてください。近い将来、みなさん一人ひとりが持てる知恵と行動力で、ふるさと美浜をつくっていくことを祈念します」と述べた。
 執行部がそれぞれ自己紹介し、北裏典孝議会事務局長が議事進行について説明したあと、議事へ。生徒らは「夜、街灯がついていない道を通る人が困っています」「通行をしていると、道の凸凹が気になります」と街灯設置や道路整備の必要を訴えたり、「最近、不審者が多く、僕たちはいつどこで不審者と出くわすか分からなくて、怖い思いをしています」と町の治安対策を問うたり、ふだん感じている身近な問題を質問。
 ほかにも「町では若者が都会に働きに出たり、少子化などの影響で人口が減少しています。町の将来のためには、若者の流出を止めるだけでなく、他の地方から人を集めなければなりません」と現状を押さえてその対策を質問したり、度重なる大雨による冠水について原因や対策を聞いたり。町おこしの策として、堤防を強化して津波が来ても大丈夫とのイメージ向上を図れば移住者も出てくる、空き家を撤去し跡地にマンションなどを建設して移住者に対応する、など提言もした。
 一般質問をした1組1班の龍神一樹君は「緊張した」。同じ班の中野大翔君は「再質問をしたかったけど手が挙がらなかった」と話した。


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