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入田和樹さん(日高川町)韓国最大の格闘技イベント参戦、プロの舞台へ 〈2017年11月3日〉

2017年11月04日 08時30分00秒 | 記事

西日本王座を防衛した入田選手(右から2人目)と
垣内代表らチーム日高関係者


 アマチュアシュートボクシングで西日本ヘビー級王座を連覇するなどアマ界では敵なしの入田和樹さん(31)=和歌山病院勤務、日高川町入野=が、27日に韓国ソウルで開かれる格闘技イベント「ANGEL fight」でプロデビューを果たす。当初はメーン試合で「韓国の巨人」と呼ばれる有名格闘家、チェ・ホンマンとの対戦が実現する予定だったが、同選手の出場がかなわず対戦相手は未定だが、入田選手は「プロのリングでも不安はない。KOでプロデビュー戦を飾りたい」と闘志を見せた。

 総合格闘技チーム日高(垣内義秀代表)所属の入田選手(185センチ・105キロ)は、2年前のアマチュアシュートボクシング西日本王座を連覇。ヘビー級のアマチュア界では対戦相手がない状態で、実力は同界の日本一と言われるまでになった。その実力からプロのジムからも多数のオファーがあったが、地元のチーム日高で活動を続けてきた。
 そんな中、対戦相手を求めてプロのリングに立つことを決意。大阪の空手道場関係者を通じて、格闘技イベントのプロモーターなどを手がける元MMA(総合格闘技連盟)会長の諸岡秀克・CMA会長にプロの大会に出場の場を求めた。入田選手の練習風景を撮影した動画を観た諸岡氏は、その実力に驚き、今年8月中旬、同氏から韓国最大の格闘技イベントのメーン試合で、チェ・ホンマンとの対戦依頼が舞い込んだ。入田選手は同選手との対戦をすぐに快諾。その後、同選手が出場回避となり、対戦相手を変更して同イベントに出場することが決まった。
 入田選手が出場するのはK1ルール(3分、3ラウンド)で行われる韓国最大規模の格闘技イベント。ソウルのKBSホールで27日に開催。スーパーヘビー級(100キロ以上)のリングに立つ入田選手は、垣内代表や顧問の北垣順一さん、セコンドトレーナーの山本勝也さんらと韓国入りし、26日に記者会見と計量を行い、27日の試合に挑む。試合当日は韓国内で生放送されるという。
 ホンマン選手との対戦が決まったあと、体重90キロ程度だった入田選手は、食事を増やしながらのトレーニングでウエートを一気に10キロ以上増やして105キロにパワーアップ。対戦相手が変更となったが、プロデビューに入田選手は「こんなオファーを頂いて本当にうれしい。アマチュアで頑張ってきたかいがあった。プロのリングでも1つの不安もなく楽しみで早く試合がしたい。パンチでKOし、実力を見せつけて来年からは本格的にプロに参戦する。国技館や日本武道館でメーンのリングに立ちたい」と闘志を見せ、チーム日高代表の垣内さんは「こんな田舎の町道場から育った選手がプロを圧倒する姿を見せてほしい。入田がプロデビューを飾ってくれるはず」と大きな期待を寄せた。


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