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県ナース章に由良早苗さん(由良町)、保健福祉発展に尽力 〈2017年11月11日〉

2017年11月11日 08時30分00秒 | 記事

ナース章を受賞する由良早苗さん


 平成29年度県ナース章が発表され、日高地方から唯一人、有田振興局健康福祉部(湯浅保健所)保健福祉課長・由良早苗さん(60)=由良町吹井=の受賞が決まった。由良町、県の保健師として住民の健康づくりに取り組み保健福祉の発展向上に尽力したことが高く評価された。今年度の受賞者は13人。表彰式は15日午前11時から県庁本館4階で開く。

 県ナース章は県内で保健師・助産師・看護師・准看護師として勤務し顕著な功績があった人に贈られる。
 由良さんは人の世話をするのが好きで、県立高等看護学院で3年間看護について勉強、保健師を目指しさらに1年間学んだ。昭和55年4月に由良町の保健師として採用され平成2年3月末まで10年間勤務し、家庭の事情で離職したが、平成5年4月から県の保健師として採用され、日高、西牟婁、有田振興局で勤務してきた。
 町、県ともに住民の健康づくり、母子保健、精神疾患、介護保険などで幅広く活躍。有田振興局勤務となった平成15年から16年にかけては、有田圏域の健康日本21保健医療計画を策定するため、アンケート調査を実施、ワーキンググループを作り各グループで地域の現状や課題を洗い出すなど1年かけ計画を完成させた。
 保健福祉は範囲が広く、対象者も赤ん坊からお年寄りまで、障がいをもつ人など多岐にわたるため、相手に信頼してもらえるよう時間をかけ信頼関係を築き向き合ってきたという。後輩保健師の育成、地域の保健福祉活動の指導にも貢献し、管理職になってからは部下とのコミュニケーションを大切に、働きやすい職場づくりにも気を配る。
 保健師として歩んできた34年間は平坦な道ではなかったが「上司、先輩、同僚ら周りの人に恵まれたので、ここまでやってこられました」と振り返る。今回の受賞に「好きな仕事をしてきただけ。身に余る光栄で、本当に驚いています。今後も人と関わっていく生活を送りたい」と話した。


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