紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

高校生島サミットで中井、小早川さん(日高高校・チーム和歌山)ら意見発表 〈2017年11月9日〉

2017年11月09日 08時30分00秒 | 記事

「世界津波の日」の制定を記念し、世界の高校生が地震や津波の脅威を学び、後世への継承を目指す「高校生島サミット」(沖縄県、同教育委員会主催、国連国際防災戦略事務局共催)が7日と8日、沖縄県宜野湾市で開かれ、日高高校から中井充歩さん(2年)と小早川ありささん(1年)が、串本古座、耐久両高校の生徒各2人の計6人(男1・女5)でチーム和歌山として参加。チーム和歌山は「備える」をテーマとした分科会で、「自分たちの大切な命を守るための第一歩」と題して意見発表し、高校生と地域住民がいっしょに行う防災訓練と防災意識向上の必要を提言。ともに積極的に防災に取り組もうと世界に向けて発信した。3回目の来年は和歌山県での開催を予定している。

「〝みんなを守りたい”津波の脅威を知り、備え、いま自分ができること。~万国津梁の島から発信する〝ゆいまーる”の心~」との全体テーマのもと、島しょ国を中心に、日本を含む26カ国の高校生計約250人が集結。日本からは東日本大震災の被災地を含む20都道府県から42校の計約100人が参加し、各地の防災について意見を交わしあい知見を共有、議論を深めた。
 開会宣言は、議長を務める那覇国際高校1年のジャスミン・メキューさん(16)が「津波の脅威と対策を学ぶために皆さんと有意義にすごしたい」との言葉で行い、沖縄県の翁長雄志知事は「地域の防災リーダーとして活躍を願っている」とエールを送った。
 災害への備えや過去の事例、災害直後の対応を学ぶ分科会などでの議論は、2日目に「大使ノート」としてまとめ、発表した。
 日本は東日本大震災を教訓に11月5日を「津波防災の日」と定めた。国連総会は津波の脅威と対策への国際的な意識向上を目的に同日を「世界津波の日」に定める決議を2015年12月に採択。それを記念し、昨年11月に高知県黒潮町で、津波の脅威と対策を高校生らが考え学ぶ国際会議「世界津波の日」高校生サミットin黒潮を開催した。今回の島サミットはその第2弾。


その他の主なニュース

 全国障害者スポーツ大会フライングディスクで湯川芳規さん(御坊市)銀メダル

 12日 第1回日高川フォレスト祭開催、「森林」テーマに生まれ変わる

 日高町少年柔道大会で団体戦8チーム、個人戦総勢98人が熱戦展開

 由良中学校で干物づくり実習、アカモク試食