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日高高校のグループ「わかやまクラフト」企画の小中高生向け「まちゼミ」始まる 〈2017年7月22日〉

2017年07月22日 08時30分00秒 | 記事

モザイクアートの準備を整え、「ぜひ書きに来てね!」
とメンバーら

湖月堂のまちゼミ「和菓子屋さんの歳時記とどら焼き
づくり」で、どら焼きづくりに挑戦する子どもたち


「日高地方を盛り上げよう!」と活動している日高高校のグループ「わかやまクラフト」企画の、夏休みの小中高生を対象とした「まちゼミ」が20日、始まった。まちゼミは8月20日まで市内18商店で随時行い、店主らがその店ならではの専門知識やお役立ち情報を参加者らに教える。開講に合わせ21日からは本町商店街で、みんなでつくるモザイクアートプロジェクトも始動。メンバーらは「細胞レベルで御坊、感じてる? 地元の子どもたちに、御坊っておもしろいと知ってもらいたい」と多くの参加を呼びかけている。

「まちゼミ」とは、化粧品屋、文具店、写真店などさまざまな商店が、来店者に専門的知識や情報、趣味の楽しみなどを少人数のゼミスタイルで気軽に教える、得するまちのゼミナール。これまで気になっていながらなんとなく入りづらくて訪ねないままになっていた地元の商店に気軽に入店して、その店を知れるきっかけにもなる。
 初日の20日、本町2丁目の和菓子店「湖月堂」では、「和菓子屋さんの歳時記とどら焼きづくり」のまちゼミを開講。午後3時からの会には、小学生5人と高校生1人が集まった。まずは店主の小池佐左夫さんから作り方を教わりながら、ボールに卵を割り入れ、砂糖、小麦粉、ふくらし粉、蜂蜜、牛乳を混ぜ込む生地づくり。「スーパーのは日持ちさせるために保存料を使ったりしているが、個人商店のはシンプル。この材料しか使っていない」と小池さん。
 生地ができてしばらく寝かせている間に、小池さんは「和菓子は日本古来のお菓子。年間を通じてつくる種類がある」と、正月は花びら餅、2月は鶯餅、5月は柏餅、7月は葛餅や水饅頭といった夏菓子など、季節ごとの代表的な和菓子を、その作られる理由を添えて紹介。彼岸に食べる餡で包んだ餅は、春は牡丹の「ぼた餅」、秋は萩の「おはぎ」と、その季節の花によって呼び分けられていることも説いた。
 生地がある程度馴染んできたところで、調理実習。子どもたちは順番に焼けた鉄板に生地を流し、片面が焼けたらヘラでひっくり返して、焼きたての皮に餡を挟む工程を体験。熱々のできたてをパクリとほおばり「おいしい」と顔をほころばせた。
 メンバーらはこの日、各所で始まったまちゼミを覗いてまわり、大忙し。モザイクアートの準備も整えた。
 モザイクアートは、緑、赤、黄の正方形の小さな折り紙に、一人ひとりがメッセージや絵を描いて台紙に貼り付けていき、1枚の大きなモザイク画の完成を目指す「まちゼミ」のおまけイベント。21日から完成するまで(8月1日から8月6日は除く)ほぼ毎日、午前11時から午後3時の間、現地でメンバーらが参加を受け付ける。「ぜひ書きに来てね!」とメンバーら。
「まちゼミ」を受講するには、開催3日前までに、要予約。電子メールhidakacraft@gmail.com宛に、店名、開催日時、参加者の学年と名前を書いて送信すればよい。ゼミは基本1時間。小学3年生以下の児童は保護者同伴のこと。ツイッター(@wkym_craft)やインスタグラム(wakayamacraft_hdk)からも参照できる。


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