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日高川町の県道玄子小松原線中津川区間バイパス新設着工へ 〈2017年7月14日〉

2017年07月14日 08時30分00秒 | 記事

 湯浅御坊道路の川辺インターチェンジ前を東西に通り、日高川町玄子地内に通じる県道玄子小松原線で、狭小で曲折が続く中津川地区内の約700メートル間にバイパス道路を新設する工事が9月にも着工する。平成27年度から設計と測量を開始し、その後は用地取得などが進められてきた。4車線化に伴う川辺ICでフルインター化も進む中、バイパスが完成すれば日高川町の基幹県道の御坊美山線と川辺ICへのアクセスがより快適となる。

 県道玄子小松原線は、御坊市北部から御坊湯浅道路の川辺インターチェンジ前を経て玄子地内で県道御坊美山線につながる道路。川辺ICから入野、和佐方面だけでなく中津、美山方面などに向かう利用者も多いために交通量も多いが、幅員が約4メートルと狭いうえカーブが連続する交通の難所となっている。
 御坊美山線との合流地点から川辺IC方面に向けての約300メートルはすでに2車線道路に拡幅されているが、同終点地点から中津川農業会館手前まで約800メートルが未改修区間で、バイパスは狭小区間をショートカットする形で新設される。玄子側からの2車線が終了する付近から、既存道路南側の丘状になっている斜面やミカン畑を通り抜ける形で西に向かい、池の埋め立て地跡や中津川広場の北側を通る形で中津川農業会館手前までを道幅5・5メートル(路肩を含め7メートル)、全長約690メートルの2車線道路で結ぶもの。
 現在は農業会館西側から早藤方面に通じる2車線の農免道路を利用する車両も多いが、同道路は勾配が激しく、御坊美山線に接続するまでに距離がある。中津川区間のバイパスが完成すれば、玄子、入野方面と川辺ICのアクセスが快適になり、川辺ICを降りて日高川上流方面に向かう県道御坊美山線に接続する最短ルートにもなり、生活道路だけでなく観光面などでも利便性が図られそうだ。
 バイパス区間は、拡幅済みの区間と同様に既存の道路を拡幅する改修も検討されたが、同区間は道路沿いに民家も点在。道路の線形から見てもバイパスを新設するのが経済的にも最善と判断し、中津川区の役員や地権者によるバイパス事業推進委員会などが実現を目指してきた。総事業費約4億円。


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